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 ←12.手に負えなくなる予感 →14.あいつに言うぞ
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溢れる想い

13.潰れんじゃねぇぞ

 ←12.手に負えなくなる予感 →14.あいつに言うぞ
講堂の歓声が、後ろから聞こえてくる。
校庭には、あんなにいた人が ほとんどいない。
振り返ると、講堂の入り口にも人だかりが出来ている。


秋也は悪くない。
誰も悪くない。


秋也を独占したくて、触らせたくなくて、誰の目にも入れたくなくて…自分勝手な独占欲なのは、判ってる。
判っていても、どうしようもない。

秋也が、何処か遠いところへ行ってしまう。
自分の手元から逃れて、飛び立って行く。
それが、いつのことなのかはわからない。

だけど…、檻に閉じ込めてでも 自分の傍に置いておきたい。
誰にも触らせず、誰にの目にも触れさせたくない。
まだ高校生だという年齢が、堪らなく悔しい。
何の力も無い、まだ無力な自分。


秋也を、縛り付けることは出来ない。


そんなことを考えている内、ふと気づくと 周りが又騒がしくなっていた。
講堂の方を見ると、もう人だかりは無くなっていて、校庭の方に皆流れてきていたようだ。

信史の足は勝手に、秋也のいる教室へ向かって行く。


―誰にも渡さない。誰にも。


そんなことを考えながら、秋也のいる控え室の階段を上がろうとした時、前から持田が降りてきた。


「おぃ…。お前、そんな顔すんな」
信史の顔を見て、持田が声をかけてくる。


どんな顔をしてるというのだ。
どっちにしても、放っといてほしい。

「だから、見ない方がいいっつったろ」
持田は、何も言わないが 信史と秋也のことは気づいているらしい。

それも、信史が今考えてことまで見透かされているような気がする。


「あれ、女装ですか?」冷めた声が出る。

持田は、信史のいきなりの質問に 少し目を見開くが、階段を下りた所で 信史をトイレの脇に連れて行った。

「女装…じゃねぇな。あれは、俺の先輩の私物だ。明日の撮影で使うつもりだったらしい。車まで、わざわざ取りに行ったんだよ。」
そこまでして…、信史の思いを悟ったのか、持田が言葉を続ける。


「素材がイイから、かえって飾り立てない方がいいんだってよ。そーいうことだ。」

そんなことはわかってる。
お前に言われなくても、わかってる。
俺がいつも傍にいて、俺がいつも愛して、俺がいつも…一番、あいつをわかってる。


「おぃ、三村…潰れんじゃねぇぞ」
信史の顔を覗き込むように、持田が言った。


潰れる…。


信史の頭に、その言葉が残る。

顔を上げると、持田と目が合う。
心配そうな表情で、自分を見ている。

そうか…。こいつは、俺が心配なんだ。
素直にそう思えるほど、持田の表情は暖かい。
器が大きい…そんな言葉が浮かぶ。
それに比べたら、自分の器の小ささに、自己嫌悪に陥りそうだ。

「俺はな、三村。お前の生意気さが、可愛いよ。七原は、まんまで可愛いけどな?」
「…おっさんですね」

一言告げて、階段を上がる。

「おまえは~~~~、クソガキだよ!!」

後ろから声が聞こえる。
でも、その声に怒りは混じっていない。
不思議な人だ。一緒にいると、安心感をもたらせるタイプって、あぁいう感じだろうか?
秋也が懐くのも、仕方が無い。


「秋也」
臨時控え室になっている教室を覗くと、秋也が化粧を落としていた。
他の出演者も、それぞれに後始末に取り掛かっていて、室内は以外に静かだ。


「あ、信史…。なーコレ、取れねーの。」

どうやら、顔についているラメが取れないらしく、必死になって擦っている。




「あー、もう んな擦ったら肌痛めるじゃなーい」
いきなり背後から声がしたので、振り返ると化粧をしてクネクネとした男がいた。

「だから、ちょっと待ってなさいって言ったでしょ?」
秋也の顔に、クリームを塗りながら、化粧を丁寧に落として行く。


「香月さん、遅いんだもん」
秋也が化粧を落としてもらいながら、文句を言ってる。

「あのね、コレ取りに車まで行ってたの。これ高いのよ?七原くんだけ特別。」
小さな声で言ってるようだが、信史には聞こえてきた。

「ふ~ん」
秋也は興味なさげに、聞きながら、足を大きく開いたまま されるがままになっている。
その姿を見ると、いつもの秋也だと安心した。


「七原くんの最大の魅力はね、この肌なのよ、肌。それとね顎。このラインが素晴らしいの!」
化粧を落としながら、香月という人がしきりに話している。


「もーいいって。何回も聞いた」


秋也は興味が無いのだろう、早く終われ…と思ってる顔をする。

秋也の魅力を、ベラベラと興奮した状態でしゃべる香月に、秋也がウンザリしているのが伝わってきて、信史は、気持ちが少しホッとする。

このまま、秋也が何処かに行ってしまいそうな気分でここまできたから、いつもの秋也に安心した。
持田の言葉を思い出す。さっきは、さぞかし悲惨な顔をしていたのだろう。
化粧が落ちたらしく、秋也が待ってましたとばかりに立ち上がる。


「信史、もうちょい待ってて。俺、着替えてくっから」
早口で、逃げるようにその場を去った。

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