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 ←39-【卒業前】―沼井の独り言― →40-【卒業式】
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とあるアパートの管理人

9.真逆なタイプ

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達也が目を一瞬だけ、天井を見る仕草をして「あぁ!沙耶ちゃんね」と、肩をすくめる。


「お前も、行く?」

達也が、顔を少しだけ近づけて上目使いに龍介に聞いて来た。
その顔に、龍介がドキリとさせられる。

「っお、お前……何だ、その甘えた言い方は??」
「はぃ??甘えた??何処が??」

達也は龍介の言葉に、本気で驚く。
今のどこが、どうすれば「甘えた」表現になるのかが、全くわからない。

そういえば、こいつは会話が短すぎて時々意味がわからない男なのだと、思い直した。
主語というものが、無いのだ。
小さい頃からそうだったから、達也はもう慣れているけど。

「行こうぜ、龍介~」
リクエスト?にお応えして、わざと甘えた風に言ってやった。
……ら、龍介が顔を赤くする。

あれ?あれれ?
何、こいつ。

「行ってやってもいい……」龍介が、下を向いてボソリと呟く。

その反応が可笑しくて、達也が笑う。

「何がおかしい?」

龍介がムッとして真面目な顔をするのがまた可笑しくて、ヒーヒ―と腹を抱えて笑いだした。

*

「沙耶ちゃ~ん。来たよ~」
店に入るなり顔が緩みっぱなしの達也の横で、龍介が仏頂面でいる。

「キャー、達っちゃんのお友達?」
沙耶が、龍介の方を見て目を輝かせる。

「そう、俺のガキん時からのダチー」
「え~、幼馴染っていうやつ?」
「そーとも言う」

カウンターに座って、達也がジンのソーダ割りを頼む。

「お友達は?」
少し落ち着いた感じの女が、龍介に聞く。

「イモのロック」
「うっわ、いきなり焼酎って!……おっさん」
達也が、龍介を見て眉をしかめた。

「いいわ~……。男臭くって、ワイルド」
目の前の女が、ニッコリと笑う。

「えぇっ、亜里抄さんこんなの好み??こーんな、仏頂面の熊みたいな奴」
「あは、熊はないでしょ?男前じゃない~。キリっとしてて、ホント、いい男」

うっとりするような亜里抄に、達也が首を嫌々と振った。

「たっちゃんと、真逆なタイプよね?」
「え?何それ」達也がムキになる。

「だって、たっちゃん軽いんだもん。優しいけどさ、みんなに優しいでしょ?あ、お名前は?」
「龍介!!」
聞かれたのは龍介なのに、達也が名乗った。

「龍介さんは、他にはきっと行かないタイプよね?一人に決めたら、まっしぐら!!って感じ」
沙耶までうっとりとした顔をするから、達也が又フルフルと首を振る。

「俺だって、一途だよー」
「ううん……。たっちゃんは、みんなに優しいの。だから、女は不安になるのよ。自分だけを見て欲しいの、女は」

沙耶にそう言われて。
……そういえば、いつも女に同じことを言われてきたことが走馬灯のように甦った。

「ちくしょー……。こいつなんか、嫁に逃げられてんのにっ」
達也に酷いことを言われても、龍介は黙って酒を飲んでいる。

「え~逃げられちゃったの?いや~ん……母性本能が擽られちゃうっ」
沙耶が、体をクネクネしだした。

「は??」達也が椅子から立ち上がって、また座った。

「女ってね、独身でずっといる男よりも、バツが一つ有るくらいの男に惹かれるものなのよ。どうにかしてあげたい……的な。特に、私達みたいな仕事の女はね」
亜里抄が、達也に微笑みながらそう言った。

「えーーーーーーっ。俺、ずっと独身……。それって、ポイント低い?」
「ホモ疑惑とか?どこか性格に欠陥あんじゃなかとか、思われちゃうかもね?」

達也は、それを聞いて机に突っ伏した。

「拗ねないの、たっちゃん」
沙耶に頭を撫でられても、また首を嫌々と振っている。

「俺、ホモじゃないもん……。女の子、大好きだもん。性格も悪くないもん……」
と、ブツブツと言い続けながら。


「達也くんは、料理も出来るから。母性本能擽るより、劣等感擽るのかもね」
追い打ちをかけるようなことを亜里抄が言ったから、達也の首が動かなくなった。

「おはよーございます」
声がして開いた扉を見ると、瞳が達也を見て顔を輝かせる。

「たっちゃ~ん。いつ見ても、男前~。カッコイイー!!」と、腕に縋って来る。

「もー、瞳ちゃんだけだよ。俺の良さをわかってくれるのは」とデレデレしながらも、まだ凹んでる。

「あ、誰??」
隣の龍介を見て、瞳が更に目を輝かせる。

「たっちゃんの幼馴染の龍介さん」

「いやーーー、すっごいカッコイイ!!男らしい!!」

ボーっと龍介を見て、立ちすくむ瞳を見て、今度こそ達也がカウンターに突っ伏して動かなくなった。

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