女性向け創作サイトリンク集B-LOVERs★LINK 人気ブログランキングへ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←38-【信史15歳/2月⑤】 →9.真逆なタイプ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 視線が追う先に
もくじ  3kaku_s_L.png 溢れる想い
もくじ  3kaku_s_L.png 逢いたくて
もくじ  3kaku_s_L.png 愛を、くれ。
もくじ  3kaku_s_L.png 蜜月
総もくじ  3kaku_s_L.png 愛なんぞ、くそ喰らえ
もくじ  3kaku_s_L.png 恋のカタマリ
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 信史と秋也☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 勇次と隼☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 龍介と達也☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●洋平と明良☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●冬吾と澪☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●内野と浩太☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●堂本と拓篤☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●北見と佐倉☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png シリーズモノ〈番外〉集
総もくじ  3kaku_s_L.png パラレル
総もくじ  3kaku_s_L.png 頂きモノ
  • 【38-【信史15歳/2月⑤】】へ
  • 【9.真逆なタイプ】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

視線が追う先に

39-【卒業前】―沼井の独り言―

 ←38-【信史15歳/2月⑤】 →9.真逆なタイプ
あれから、沼井はついつい三村と七原を視線で追うようになった。
卒業式の予行練習の合間に、三村と七原が何か2人でボソボソと話をしている。

七原は、三村に全身で寄り添っているように見えるし 三村は、他の人間には絶対に見せない顔で七原を見ている。


色眼鏡で見ているつもりはない。


あんなことがあったのだから、気になるのは仕方がない。

「あの2人、絶対デキてる」
隣で月岡が爪を噛みながら呟いた。

オカマであることを隠しているつもりだろうが、仕草にそれが出ていることを本人は気付いていないのかもしれない。
月岡が三村を好きなのは、傍で見ていて早くからわかっていた。
たぶん、1年の時から好きだったばずだ。
それを、七原に奪われたと思っているらしい。

三村よりもデカい月岡が、女のように三村を好きだということには やっぱり違和感を感じるけど。

「絶対、付き合ってるって。見ろよあれ。あの三村の顔」
悔しいのか、好きな相手なのに憎々しいとばかりに顎で三村を示す。


三村は気づいてるのだろうか。
自分がどんな顔をして、七原を見ているのか。


沼井は「別に、普通だろ」と、惚けてみせた。

実際、2人して並んでるとつくづく絵になると思ってしまう。
2人共、スラッとしてるし顔が小さいからだろうか。

隣の月岡をふと見る。
「お前、無理だって。顔がデカいからさ」
つい、月岡にそう言った。

「何よっ、酷い!!」思わず女言葉が出た月岡に、笑いを誘われる。
「そこっ!笑わない!」先生に、怒られても 沼井はまだ笑いが止まらなかった。
笑いながら、あの日の七原の顔が浮かぶ。


無防備だった七原は…綺麗だった。男なのに、綺麗だった。
それまで好きだった、金井泉が霞む。


三村に寄り添う七原は、全身から”好き”を発散させている。
もっと隠せよ、みんなにバレだらどーすんだよ…と言ってやりたくなる。



教室に戻ってからも、つい視線が七原で止まる。
疲れたのか、頬杖をついて目を閉じている。

こりゃラッキー…

席が離れているのをいいことに、さりげなく七原をチラチラと見続ける。

唇は閉じられているが、その唇に触れた感触が蘇る。
三村は好きなだけ、そこにキスをしているのだ…
きっとキスだけじゃない。もっと他のことも…。
あの細い体を抱きしめたら。
あの唇に、頬に、体に…触れたら、七原はどんな反応をするのだろう?
色々と想像を巡らせながら、こっそりと見ているつもりだったのに、視線を感じた。

「ヤベ…」
と小さく声に出た。

三村が、あの冷めた射抜くような視線で 自分を見ていたのだ。
最近は、いつもこれの繰り返しだ。
頭の中の妄想を、見透かされたような気がして居心地が悪くなる。

早く卒業してしまいたい。男が気になっている自分が嫌だ。
七原さえ目の前からいなくなれば、きっと元に戻るに違いない。
キスなんかしなきゃ良かった。保健室になんか行かなければ良かった。



教室を出て、今日は真っ直ぐに帰ろうと思った時に 階段の側にいた七原と目が合う。
「あ、沼井。顔、もう全然わかんないじゃん。」
無邪気な顔をして、近づいてくる。
時々戸惑いを覚える程に、視線を真っ直ぐに向けてくる奴。

あの後、顔がかなり腫れたから 2日程、学校をサボった。
3日目に学校に行くと、七原がいきなりきて 痛そうだとか言って顔を触られた。

こいつは前も喧嘩をした痕の痣を見つけては、無邪気に触りにきてたっけ。
この様子だと、三村は何も言ってないようだ。


お前のせいだよ…お前にキスしたからだ。

と心の中でだけ言ってみた。

「何話てんだ?」
後ろから声が聞こえて、その声の持ち主に思い当たり、慌てて飛びのいた。

「あった?」
そこで七原が三村を待っていたのだと思い当たる。

「ねーよ。お前、どこに置いたんだよ?」
三村が、言葉の割りには優しい声で七原に言うのを聞いていてバカらしくなってきた。
「えー、ちょい待ってて。自分で探す」
そう言って、教室に入って行った。



「ジロジロ見てんじゃねーし、話してんじゃねーよ。」
三村が、七原がいなくなったとたんに態度を変える。

ま、これがいつもの三村だ。
ジロジロ見ていたつもりはないが。
確かに、あれから七原を目で追ってるのは確かだから 認めるしかない。

沼井は、不思議と腹が立たない。
あの、必死だった三村を思い出すと、殴られたことも 冷たい目で見られることも、どうでもよくなってくる。


だけど、ここまで睨まれっぱなしってのも何か癪に障る。


「お前こそ、嘘つくんじゃねーよ」


もう、明後日でお別れだと思うから言ってやろうと沼井は思った。

「は?嘘って何だよ」
三村は、顎を上げて声だけは冷静に突っかかってくる。


「片思いだって言ってたよな?」


沼井の言葉で、やっと意味がわかったらしく 眉をひそめる。



「七原だって、お前のこと ちょー好きじゃねーか」



それだけを言って、立ち去ってやった。

【BL小説】参加中。↓最後に秋也のバナー①クリックで励みになります!
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
こちらも↓参加してます。ポチっとしてもらえたら、嬉しいです。
人気ブログランキングへ
関連記事


もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 視線が追う先に
もくじ  3kaku_s_L.png 溢れる想い
もくじ  3kaku_s_L.png 逢いたくて
もくじ  3kaku_s_L.png 愛を、くれ。
もくじ  3kaku_s_L.png 蜜月
総もくじ  3kaku_s_L.png 愛なんぞ、くそ喰らえ
もくじ  3kaku_s_L.png 恋のカタマリ
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 信史と秋也☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 勇次と隼☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 龍介と達也☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●洋平と明良☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●冬吾と澪☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●内野と浩太☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●堂本と拓篤☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●北見と佐倉☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png シリーズモノ〈番外〉集
総もくじ  3kaku_s_L.png パラレル
総もくじ  3kaku_s_L.png 頂きモノ
  • 【38-【信史15歳/2月⑤】】へ
  • 【9.真逆なタイプ】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【38-【信史15歳/2月⑤】】へ
  • 【9.真逆なタイプ】へ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。