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 ←26-【信史15歳/9月⑥】 →6.忘れられるかってんだ※R15
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視線が追う先に

27-【秋也15歳/10月】

 ←26-【信史15歳/9月⑥】 →6.忘れられるかってんだ※R15
15歳の誕生日に、祖母が携帯電話を買ってくれた。
今まで、別に欲しいと口に出したこともないし、そんなに必要とも思わなかった。
それでも、既に持っている奴は多いし、あると便利だし、三村ともメールとか出来る。

高校生になったら、要るだろうと 祖母が買ってくれたことが、嬉しかったし、あと半年もすれば高校生になるんだ…なんて、買って貰ったばかりのピカピカの携帯をシゲシゲと眺めて、明けたり閉めたりしてみた。

横で、慶時が「いいよなー、俺も欲しい」と、散々ブツブツと言っている。
慶時は高校に合格したら買ってやると言われたらしい。

「それ、登録とかすんだろ?」
慶時が説明書を見ながら顔も上げずに聞いてくる。
一番最初に登録すんのは誰だよ?…と、不機嫌を声に出して秋也を見る。

最近、慶時は機嫌が悪い。
理由はわかっている。信史と秋也のことだ。

信史と付き合いだしたことを、親友だから ちゃんと伝えようとした。
男同士だから、そういうことは言わない方がいいかとも思ったけど、後で知れたら きっと余計に傷つけると思ったからだ。
それで絶縁されても仕方ないと思った。
でも、何処かで慶時なら分かってくれると期待した。

言おうとしたとたん「聞きたくない」と、耳を塞がれた。
いつもと違う秋也の顔を、敏感に感じ取ったらしい。


「どうせ、俺は携帯持ってないし。」
ひがんだような口調に、秋也が眉を寄せる。

「俺、そういう言い方好きじゃない」
秋也の表情を見て、慶時が余計にふて腐れる。
いつもの慶時なら、素直に ごめん…と謝るのに。


「三村だろ。1番に登録すんのは、三村信史。」
開き直ったような口調で、頭の後ろに両手を持っていき、椅子から仰け反るようなポーズを取る。
最近は、ヤケに三村絡みで突っかかってくるから、手に負えない。

「そんな話なら、もう帰れよ」
秋也も、腹が立ってきて 冷たく突き放した。

チッと舌打ちをして、慶時が椅子から立ち上がる。
帰ろうとする後ろ姿に「俺、三村のこと好きだから」と言った。

初めて、そういうことを慶時に言った。
伝えようとして、拒絶されてから 言えずにいたけど。
最近の慶時を見ていると、言わずにはいられなかった。

慶時の動きが止まる。


「…っんで…何で…言うんだよっ!!俺、聞きたくねーっつったじゃんっ!!」
後ろを向いたまま、叫ぶように言う慶時。


秋也は、もう何も言わなかった。
どんな言い訳をしたところで、慶時の気持ちが好転するとは思えなかったから。
黙ったままの秋也に、慶時が振り向く。

その顔が、本当に泣きそうだったので 秋也は慌てた。
ごめん…と、思わず謝ってる自分がいた。


慶時がそのまま、座り込む。
「慶時…。」
秋也が傍に行って、、慶時の正面に同じように座り込んだ。

「三村が男だから嫌なのか?それとも、三村だから気に食わない?」
秋也の言葉に、慶時が逡巡している素振りがわかる。


実際、男同士でなんて 慶時には考えられない世界だ。
秋也が何処か異世界へ行ってしまうような、奇妙な喪失感が拭えない。
慶時の覚えている限り、秋也はそれまで好きな相手は普通に女の子だったのに。
三村だけが、特別なのだろうとは思うけど、それが余計に気に入らない。

「お前が、三村のこと 前から良く思ってないのは…」そこまで言った時に
「違う!…多分、そんな単純なもんじゃない」そういって、遮った。


「俺は、多分 相手が女でも…きっと誰でも嫌だと思うんだ。その上、男だし。三村だし。なんかさ、秋也を取られるっての?そんな感じかな…。俺も、よくわかんないんだけど。今まで、ずっと一緒だったのに 離れて行くのが 堪んなく寂しいって奴かな。あと半年もしたら、どっちみち 学校も分かれるんだけどさ。」

そう一気に喋って、初めて秋也の顔を見て ニッと無理やり笑った。


どう答えを言えばいいのかわからず、秋也は うん…と頷くことしか出来なかった。


「お前さ、自分でも気付いてないかもしんないけど…」
と、慶時が今度は言いにくいのか、又顔を伏せる。

秋也が先を促すと「お前、絶対1年の時からあいつのこと好きだったんだと思う。」
と、パッと顔を上げてハッキリと言った。


「は??」


秋也は、慶時が一体何を言い出すのかと驚いた。
でも、慶時はそんなことはお構えなしで、次々と言葉を放った。

いつも、三村の姿を探してたとか。
秋也の視線を辿ると、そこに三村がいたことが、何度かあったとか。
その後、秋也がやけに嬉しそうな顔になっていたとか。

秋也も、そう言われればそうかもしれないけど、それが どうして「好き」だということに繋がるのか。
普通、男同士でそういう発想には辿りつかないとも思う。


秋也が混乱している姿を見て、慶時が「わかってないなー」と、ちょっと呆れたように言うので、思わず「何でだよ!」と突っかかってしまった。

「だってさ、同じクラスになったとたん、いきなり仲良くなって。んで、秋也 超~三村に甘えてんの知ってた?俺にだってそんな顔したことねーだろって思う顔するし。」

少し拗ねたような口調で言う慶時の言葉に、秋也の頭の中で色々なことが巡る。

「杉村だって言ってた。七原は、三村にだけは なんか違うってさ。ま、三村なんか バレバレだけど。秋也にだけ甘いでやんの、あいつ。」
忌々しいとばかりに言う慶時に、秋也は 頭が又混乱してきた。


「やっぱ、全然気付いてねーじゃん」と慶時が、笑った。
最近、不機嫌だった慶時の久しぶりに見る笑顔に、秋也は嬉しくなった。

そう言われれば…秋也にとって、最初から信史は特別な存在だった。
好きとか嫌いとか、そういう問題じゃなくて「特別」だった。
それが、好きな感情だったのかと言われても、今はピンとこないけど。


でも、そんなことはどっちでもいい。いつから好きだったのかなんて。
今はちゃんと自分の気持ちがわかっている。三村を好きだということを。
気持ちと、体で ちゃんとわかってる。

「で?やっぱ、登録一番最初は、三村なんだろ?」

さっきの話をぶり返す。
今度は慶時も、以前のように 少しだけ笑ったような顔で聞いてくる。

きっと、自分と三村の仲を認めるまではいかなくても 秋也の気持ちだけは理解しようとしてくれているのだと思った。

「心配すんな。慶時は2番にしてやるから」と、笑っていうと 「携帯持ってない」と拗ねる。
とりあえずが家電で登録しとく…というと、我に返ったように
「ちぇーーっ、やっぱ2番かー」と肩を竦めた。

「お前だって、彼女できたら 1番だろ」秋也の言葉に、一瞬視線が宙を舞い
「だな…うん。で、秋也が2番だ」そう言って、悪戯っぽく笑った。



「秋也…俺、何があっても お前の味方だから。絶対に。何かあっても、俺が お前の後ろにちゃんといるから」


今まで見せたことのないような顔で、真剣に言う慶時。
秋也は、嬉しかった。
無条件で、こうして自分の味方だと言ってくれる存在がいるのだと思うと、本当に嬉しかった。

「…サンキュ」

ちょっと照れくさくて、それだけ言ってにっこりと笑った。
「あ~、その顔、悩殺!!」慶時が、秋也を銃で撃つように 人差し指を向ける。

「秋也さ、最近ちょっとヤバいよ。三村が、嫉妬心丸出しなの 俺わかるゎ」
一体、何のことだろ訝しい思いで、慶時を見るが「あー、わかんないよな。いい、いい」と肩をすくめる。


「何だよ。…別にいいけどさ」
秋也も、ここでムキになったところで、せっかく慶時が機嫌を直してきた所だし…と、そのまま流した。

慶時は、進路を西中工業高校に決めたと告げて、帰って行った。
ずっと一緒にいたのに、あと半年もすれば 別々の学校に通うのかと思うと、何だか寂しい気分になる。
相変わらずボクシングに通いながら、受験勉強もそれなりにやっているようだし。
俺も頑張らなきゃな。そう一人ごちて、カバンの中から 問題集を取り出した。



三村と一緒にいたい。
同じ場所に、少しでも長く一緒に居たい。
そのための努力なら、惜しまない。
努力して手に入るのなら、そんなものは 容易いものだ。
この間の模試で、B判定だった。問題は、やはり数学だ。
秋也は、数学の問題集を出して 取り掛かる。
公式は、何問もするより 1問を徹底的にしろと三村に言われた。

最近は、三村と居ると 前ほど勉強に集中出来ない。
それが良くないことだと、頭では分かっていても 一緒に居たい。
今は受験に集中しなきゃいけないのに。
三村にキスされることを、触られることを、望んでいる自分がいる。
されたことを思い出すと、又 体が熱くなってくる。

「おっしゃ!」

声を上げて、頭をブルブルと眩暈がするくらいに振り 問題集に目を落とした。
最近は、夜中の2時までは机に向かっている。
三村の部屋で、他のことをして減った時間を、こうして取り戻しているのだ。

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