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 ←17-【秋也14歳/夏休み③】 →19-【信史15歳/8月⑦】
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視線が追う先に

18-【信史15歳/8月⑥】

 ←17-【秋也14歳/夏休み③】 →19-【信史15歳/8月⑦】
昨日、杉村が帰った後 信史は一人で考えた。
焦るな…そう自分に言い聞かせても、焦る。

秋也との関係を少しでも縮めたいのに、秋也ときたら やっとどうにか入り口に立った程度なのだから、焦るもの仕方がないと自分では思う。

それでも、嫌われるのは怖い。

今日は、来るだろうか。
秋也が携帯を持っていないので、よほど家にかけようかとも思ったが、昨日杉村に伝言を頼んだのだから。
杉村からのメールで、秋也の家まで行ったことは聞いている。


「来い…七原。七原秋也」


声に出せば、伝わるかのように思う。

「お兄ちゃん」ドアの前で声がした。
「なんだ?今日は、塾無いのかよ?」

晴海は、ピアノやらお茶やら、その他色々なお稽古事で、夏休みといえど ほとんど家にいない。
何処に嫁に行っても恥ずかしくないように…などという母親の勝手な理由で。
本人は、結構嫌がらずに行ってるので、別に問題はないが。


「うん。今日はね、友達が来るの。」
「は?」
いきなり不機嫌になる信史に、晴海が「何?怖い顔」と眉を潜める。

「いや、別に。何でわざわざ俺に言いに来る」
「あのね、お兄ちゃんのこと紹介してって…。」

中1で、男を紹介しろってか?
マセガキが…などと心で思うが、自分だってやることはやってたんだから人のことは言えないか。

「あ、違うからね!」
晴海が、憤慨したように声を上げる。
「変な意味じゃないよ。その子、お兄ちゃんの写真みて格好イイから見たいってだけだから!」

同じよーなもんだろ…と、又思うが「はいはい」とだけ答えておいた。
ガキには興味無し。
…って、俺らも充分ガキだけど。

今は、誰も眼中に無い。他のことは煩わしいだけだ。
早く、受験が終わって 晴れて七原と…。


想像の世界に入ってる信史の足を、晴海が軽く蹴った。
「もう!聞いてんの??」
「イテッ。お前、お行儀が悪いって 母さんに怒られっぞ」
「いいもん。お母さん、どうせ夕方まで帰ってこないし」
「俺も、友達来るから邪魔すんなよ。」
「友達?あ、七原さん??」いきなり晴海の顔が、パッと華やぐ。

夏休みに入ってからだが、何度か顔を合わせたことがある。
初対面で、既に七原ファンだ。

「いやだ、先に言ってよね!!服着替えよー」
慌てて、自分の部屋に戻る晴海の後ろ姿を見て
「バカめ。七原は、俺のだ」と、声に出してドアを閉めた。



時計を見ると、そろそろ来る時間だ。
信史はソワソワして落ち着かない。


「来いよ、七原。早く来い」


タイミング良く、玄関のチャイムが鳴る。
出ようとすると、先に晴海が階段を駆け下りて行った。

「いらっしゃい」ドアを開けると、そこには女の子が2人いた。
なんだ…晴海のダチか。階段の上から見て、信史がガッカリして部屋に戻ろうとした時に、下から「七原さん!!」と 晴海の声が聞こえた。

「え?誰?」と、他の2人の声も聞こえる。
「晴海ちゃん、久しぶり。今日は、家にいるんだ」秋也の声も聞こえる。

声を聞いただけで、心臓が跳ねるなんて 自分でも重症だと思いながら、とにかく七原が来た…と思うと、本当にホッとした。


「七原、早く上がれって」

信史が階段の上から声をかけると、少し恥らうような表情をしながら入って靴を脱ぐ。

玄関で、晴海の友人らしい2人が「やだっ、マジ?超格好イイ。どうしよー」
などと、黄色い声を上げている。
全く、女ときたら どいつもこいつも…
冷たい視線を送ると、一人の子と目があった。

「やだっ。晴海のお兄ちゃん、怖い」
と小声で言ってるつもりだろうが、聞こえてくる。

「え?」晴海の顔がこっちを見上げる。
信史の顔を見て、頬をぷっと膨らませた。

それを無視して、目の前にきた秋也の腕を取って、部屋の中に入れ ドアを閉めた。



部屋に入るなり、秋也が信史の腕を振り払う。
たったそれだけの行為で、信史の胸が小さく痛む。


「まだ、機嫌悪いのか?」
できるだけ、優しく秋也に話しかける。
「機嫌悪くなんかねーもん。」
下を向いたまま、こっちを見ようとしない秋也の様子に 恥ずかしいだけなのだということが判った。


「わかった。とにかく、昨日の続きだ」
「昨日の続き??」
秋也の顔が、疑心暗鬼のような表情になる。

「違う、違う。勉強だ。ほら、せっかく問題集買ってきて ろくにやってねーだろ?」
そこで、やっと秋也の顔がホッとした。

机の上に、そのままになっている問題集を開くと「やろーぜ」と行って笑った。
こういう表情の一々に、胸がトクンとなる。
グチャグチャにしてやりたい気持ちとは裏腹な、大事に傷つけないようにしたい気持ちとが交差する。


「さっきの晴海ちゃんの友達だろ?」
もう既に、いつもの調子で話しかけてくる。

「あぁ、珍しくな。」
「いいな、女の子ってさ。小さくって可愛いよな。なんかさ、頭撫でてやりたくなっちゃった」
わざと言ってるのかと思って、顔を見ると 毒気がない。素でそう思ったんだろう。
秋也の言葉の一つ々に、敏感になり 裏があるのかと勘ぐってしまう自分が嫌になる。


早急に秋也との仲を進めたいと思いつつ、秋也を見ていたら出来ない。
嫌われたくない…なんて、ホントに俺らしくない。


「おっしっ、集中!!」と、声を上げて秋也が問題集に没頭し始めた。
実際、秋也の集中力は凄いと思う。
普通に過ごしている時は、ボーッっとしていることの多い奴だけど
一度集中し始めたら、時間を忘れて没頭する。
ちゃんと、こうして機会を作れば 秋也は何も言わなくても自分で自分を高めて行く奴だ。

どうしても、わからないところがあると信史に声をかけてくる。
それが待ち遠しい。堂々と、近くに行ける。秋也のすぐ傍に。
「三村、ここ」秋也の座るテーブルの前に移動して、向かい側に座る。
頭と頭をぶつけ合うくらいの位地で、問題を一緒に見る。


「お前は、いっつも素数のとこでつまづくだろ?だから…」と信史が少しだけ腰を上げて、秋也の方に頭をグッと近づけると「三村の髪の毛って、先っぽがちゃんとツンツンしてるよなー」と、いきなり信史の髪の先を指で触る。


秋也が自分に触れたというだけで、こんな近くにいるのだということを
再認識して、体が又 反応し始める。

チッ…どうかしてる。
信史は心の中で舌打ちをした。


そんな信史のことなど、全く気付きもせずに、秋也ときたら
「俺なんか、絶対無理。短くしても、ワックス塗ってもそんな風になんねーもん」
信史が顔を上げて、秋也を見ると。


「わりぃ…ちょっと集中力が途切れた。休憩入れて?」
手を合わせて、お願いのポーズをとる。


今度は自分の髪の毛先を指で、クルクルといじり始めた。
「短くしたら、変なんだよな。似合わねーの。だから、この長さにしてんだけどさ。俺も三村みてーな頭してみてーな。男っぽくてイイもんな」


こいつ…。
誘惑してんのか?
いや、まさか。


「ふ~ん…。うわっ、フワフワじゃん」
髪でもいいから触りたくて、信史はチャンスとばかりに、秋也の髪をクシャクシャにしてやった。
「ちょっ…やめろよー。これでも、朝 ハネてんの直してんだからな」
くしゃくしゃにされた髪の毛を、手ですきながら整える。


「あーーー!!もぅ!!」
と、思わず声に出して、又 髪をクシャクシャにしてやる。
「三村!テメー ふざけんなって!!」
秋也は、本気では怒ってないようでちょっと笑いながら抵抗する。


「ちくしょ!何でお前は、髪の毛まで触り心地がイイんだよ!!」
八つ当たりのように、秋也の髪の毛を引っ掻き回している内に、抵抗する秋也が、今度は信史のわき腹を擽り出した。

「やめろっ!!やめろって…くすぐってぇ!!」
今度は、信史が仕返しとばかりに 秋也の脇を擽る。


2人でバカみたいに、はしゃいでいると 
「お兄ちゃん!うるさい!!」と、廊下から晴海の声が聞こえた。

その声で我に返り、2人で顔を見詰め合って、数秒後噴出した。
思い切り笑っていると、今度は又 晴海がドアの前で怒鳴る。


「もーマジで煩いって!今、DVD見てんの!声が聞こえないんだから!」
信史がドアを開けて「うるせーのは、お前だろ」と言うと
「何?お兄ちゃん、その頭?…七原さんまで…」呆れたような顔をして2人を見る。

「何したら、そんなんになるの?…いいけどさ、もう、暴れないでよね。」
わかりました。と信史が答えると「ほんっと、男ってガキよね。」と、マセたことを言ってプリプリと部屋に戻って行った。

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