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視線が追う先に

15-【秋也14歳/夏休み②】

 ←4.残念ながら、一人身ですが? →16-【信史15歳/8月⑤】
目の前でガッツ・ポーズを決めている信史を横目で見ながら
一体、何を喜んでいるのかと、秋也は思う。

確かに、あの礼菜って子が 三村に慣れ々しくしている姿を見て彼女かと思った。
そう思ったら、ムカついた。
そして、三村とエッチなことをしたんだと知って どうしようもなく腹が立った。
顔なんか、ちゃんと覚えてないけど 体をくっつけてきた時甘い匂いと、柔らかな感触がした。
三村があの子に触ったんだと、その感触を思い出したら リアルに思えてきて余計にイライラもした。

三村がそういう経験があることは、噂に聞いてたから知っていた。
だけど、リアルにそれを感じた時は ショックだった。


…なんで、ショックだったんだろ?


これが慶時だったら?
うん、やっぱりショックだ。
教えてくれたって良かったのにって思うだろう。

―でも、三村が経験者だってのは、知ってた訳で…
なのに、何に対してショックを受けたんだろう?

秋也は、頭の中がグルグルして 自分の感情がわからなくなってきた。

「七原」と、三村の声で我に返る。
その声が、あまりに近くにあったので思わず、体がビクリとする。

「もぅ、ビックリさせんなよ!」
何なんだよ、さっきから お前は…と、ブツブツと文句を言いつつ もう一度、三村を見ると 何だか様子がおかしい。
「何…何なんだよ。お前、変だって。さっきから」

見たことのないような、真剣な表情に、体が引いてくる。
「逃げんなって」
信史は、秋也の手を掴んで引き寄せようとした。
「もー何だよっ。こえーよ、お前。」
秋也は、ちょっと本気で怖くなって 座ったまま、お尻で後ずさろうとする。

「七原」と、秋也の名前を読んだ瞬間、玄関のチャイムが鳴った。
信史が「チッ」と舌打ちをし、秋也はホッとした。

「出ろよ」秋也が、チャイムを無視している信史を促す。
何度か鳴っているというのに、信史がまだ無視しようとするので 秋也が立ち上がった。

「放っとけよ」信史が怒ったように、秋也に告げる。
「だって、何回も鳴ってんじゃん。お前、出ろって」

「いいんだって」
「何でだよ」
押し問答していると、今度は信史の携帯が鳴った。

「あぁ、何だよ!もぅ!」
と、信史がイライラしたようすで、携帯を手に取る。
着信画面を見て「ちくしょ…」と、又 舌打ちをすると「何だよ、お前!」怒ったように電話に出た。



「わかった、わかったって。出るよ」
携帯を閉じて、部屋を出て階段を降りて行った。

あいつ、今日変だ…秋也は、何も言わず部屋を出る信史の後ろ姿を見て思いつつ、誰だろ?と、気にもなった。

階段を上がってくる音が、2人分なのに気が付いた。

「おー、七原」座ったままで見上げると、杉村が入ってきた。
「わっ、杉村」
「んな、驚くなよ。こいつは、機嫌悪いし。」三村を小さく指差す。

ニヤニヤした顔で「何?お邪魔だった?」
三村に顔を近づけて言うと「バットタイミング」と、三村が睨みつけた。

「お前が約束忘れてんじゃねーか」杉村が三村を小突くまねをする。
「わりぃ…全くもって、頭からぬけてたわ」
「ちょっと、これだよ…。七原との約束だけは、絶対忘れねーくせによ」
小さな声で三村の耳元で言ったつもりだろうが、ハッキリと聞こえる。

「で、頼んでたやつは?」杉村が、三村に言うと
「わりぃ…マジで忘れた」
「え??うっそっ!!」
「ホント」
「えーーーーー!!そんなの有りかよっ!!」
「いや…ちょっと、色々あってさ」
「何だよーーもぅ!!お前、友達大事にしろよぉーー」
杉村と三村の会話を聞いていて、秋也はこの空気が好きだな…と顔が綻んできた。

聞くと、今日出かけると聞いて、ついでに買ってくるものを頼まれていたらしい。
「もー、マジで忘れるかよ。昨日の夜だぜ、頼んだの。」
「だから、色々あったんだよ。悪かったって」
2人で、秋也そっちのけで言い合いをしてるのが、おかしい。

「ってかさ、マジで お前らしくねーって。俺の知ってる三村は何処行っちゃたの?」
「うるせ。もぅ、自分で買いに行け」
「うっわー、信じらんない。冷たいよね、三村くんて。七原以外には」
また、最後に小さな声で言ってるつもりだろうが、秋也には聞こえてくる。


「何、それ。さっきから 俺の名前出して」
秋也が杉村に聞くと、杉村が肩をすくめて「ん?何でもない」と笑った。

「で、何で忘れちゃったの?三村くん」
杉村が案外楽しそうに、信史に問いかける。
「だから、色々と…」
下を向いて、ぼそぼそと小さな声で信史が答える。

信史が口ごもる姿に、秋也は珍しいものを見たような気がする。

「色々って何?」
「お前…以外と意地が悪いよな。」
信史が杉村に向かって、ため息をつく。

「いやさ、こーいう時じゃないと 三村くんは素直じゃないから」
「お前、面白がってんだろ。お前の方こそ、キャラ変わりすぎ」
「さ、説明してもらおうか?」
杉村は、楽しんでる…秋也は何となく可笑しかった。

マジでウゼー…と、信史がボヤく。


結局、本屋で礼菜に会ったことや、コンドームを投げられたことやらを、杉村に話した。

「えー、お前が、それくらいで動揺するか?」
「だからー、今日は…」チラリとこちらを見る信史に、秋也が「何だよ?」という風に唇を尖らせる。

「こいつが、何か怒ったみたいに 無言になっちゃって、で、そのまま電車に乗っちまって」
「何だよ。俺のせいにすんのかよ」自分の名前を出されて、秋也が怒る。


「お前のせいじゃなくて、俺がらしくもなく動揺したからだよっ」
「怒ってねーし!!」
「いや、あれは怒ってたね、確実に」


ちょっと待った!と、杉村が割って入ってきた。
「七原が怒った?」と秋也を見る。
「だから怒ってねぇよ。そんなんじゃねぇ。」
「でも、無言だった?」
杉村の矛先が自分に変わったのを、秋也は感じる。

「…なんか、ムカついて…」
「ムカついた?」

「もぅ!!何だよ、杉村まで!!こいつも、さっきから どっちにムカついたのか、答えろって、しつけーし!!」
「どっちって?」
「だから、三村かあの礼菜って子の、どっちにムカついたのかって 超、しつけーの」
あぁ…そういうことか。と、納得したように首を縦に何度も振る杉村。

「何?それが、そんな重要なことなのかよ??さっきから、三村 変だし」
「変?」
「もぅ!いちいち 突っ込むなよ」
変…ねぇ…と、又 杉村は首を縦に振りながら、自分の腕を組んだ。

「で?答えはどうだったの?」
「お前は、刑事かっつーの」三村が、杉村に呟く。
「いや、是非聞きたいもんで。七原くん、答えたのかな?」

「…いいじゃん、もう」
なんだかちょと、答えるのが恥ずかしくなってきたので、秋也はごまかそうとした。


「礼菜にムカついたんだって」


信史が、自慢気に 杉村に言った。
「三村!」抗議の声を上げたが、遅かった。

「ふぅ~ん…。」
杉村がニヤついた顔をして、三村の顔を覗き見るような仕草をして秋也を見た。

「も!!マジでお前ら、何??自分らだけで納得して、俺だけ意味わかんね!!」
秋也は、本気で腹が立ってきた。

「それはね、七原。ジェラシーってやつよ」杉村が、真面目な顔をして言う。


「ジェラシー…?」


一瞬、意味がわからなくなった。

「日本語で、やきもち…ってやつ」
しばらく、秋也は 頭も体も動かさず、その言葉の意味を頭の中で反復した。

「ちょっ…何…それ…」明らかに動揺している秋也に、
「七原は、三村が 他の女とエッチなことしてるのにムカついた。
そんで、その女にやきもちを焼いた。単純だろ?」
追い討ちをかける杉村の言葉に、体中が熱くなる。



「やきもち…?」



小さく声に出してみて、初めてリアルな言葉になる。
顔も体も熱くなって、自分でも真っ赤になってるのがわかる。
「み…見るな!!」
と、自分の両腕を顔の前で交差してみるが、絶対にバレてる。
もう、ダメだ。無理だ。恥ずかしい。

頭の中が、パニックになってきた。

「俺、帰る!!」

と、カバンも置いたまま、秋也は部屋を飛び出した。

信史の家を出て、秋也はカバンを忘れたことにも気付かず
小走りで家に向かった。


「やきもちだって?ふざけんな。俺は男だし、三村だって男だし。ありえね…って」
声に出して、言いながら 自分に言い聞かせる。

本当なら、あそこで笑い飛ばすのが普通なのに、自分が真っ赤になって
信史の部屋を飛び出してきてしまったことに、今更ながらに後悔の念が湧くが
今でも、自分の顔が赤いのは 鏡を見なくてもわかる。

「ちくしょ…何でだよ。何で俺、 赤くなってんの」
家に帰るまで、秋也は 声に出してブツブツと呟きでもしないと
整理がつかないとでもいうように、早足で家路へと急いだ。

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~ Comment ~

NoTitle

おおおっ!!秋也が自分の気持ちに気が付き始めた。きゃーっ可愛い☆

しかし杉村くんは良い仕事しますなー。まさにキューピッド。
信史は邪魔されて怒ってましたけど、杉村くんのおかげで秋也が自覚し始めたんだからいいんじゃないの?杉村くんに感謝しないとね。杉村くんが居なかったら信史は暴走して秋也に嫌われてたかもよ。うん。

「俺、帰る!!」ってカバン置いたまま帰っちゃった秋也が可愛すぎるぅーーー☆

Re: NoTitle

Rin様

秋也はほんと、可愛いな…
自分で書いててなんですが。

ずっと昔に書いたので、もうなんか色々忘れてて。
ちょっと新鮮です。
小っ恥ずかしいですけど。

杉村…いい仕事してたね。
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