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「● 勇次と隼☆番外編」
俺たちのままで

俺たちのままで 10

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声を上げる隼の口をキスで塞ぎ、勇次は激しく腰を振る。

「……んーーっ…………っ」

隼の指が背中の肉を掴む。
勇次がその手を引きはがしてベッドに縫い付ければ、隼のもう片方の手が伸び、自分のペニスを擦り始めた。

「あー……ゆ、じ……イきそ……っ」

夢中になって扱き始めたその手も剥がし、同じくベッドに縫い付けるようにして、ガンガンと激しく腰を使う。

「俺のでイけ」

隼のペニスが腹の間で跳ね、精が漏れて互いの腹を濡らす。

「は、ぁ……ゆーじ、の……気持ち、……い……」
「俺のちんこが気持ちいいってか?」

コクコクと頷き、首を上げて顔を引寄せてくる。

「……お前のは、溶けそ」

手を離してやると、すぐに後頭部の髪を掴み、首を傾げてキスを強請ってくる。

「あ、もっと…………擦って……グリッって……」

エロになると素直になる隼は、言葉に出してくる。
その言葉に煽られながら、望み通りに動いてやる。

深いキスを与えながら腰を引き、打ち付け、速度を速めて行けば、隼の力が強まる。

「あんま……絞めんな」


「あぁ……あ、イく……」

薄目を開けて呟き、目を合わせたまま仰け反り……ギューッと搾るようにして、達した。

「あ……ヤバ……っ」

思わず勇次も小さく呟き、隼の肩に額を当て、グッ……と声を漏らして、ブルルと震えた。



隼の上に体を重ね、ハァハァと荒い息をしていると髪を撫でられ、毛先を指で弄ぶ。

「はは……っ、汗でクリクリ」

隼はいつもこうやって髪に触れてくる。
昔から、そうだった。

「同じクラスの時、学校でプールの後、お前いつもニヤニヤして触りに来てたな」
「小学校辺りまでだろ」

そうだ。
小学校辺りまでは、隼は何かとくっ付いてきていたっけ。

他のヤツには強気を前に出すくせに、俺にだけ見せるちょっとした甘え。

トラブルメイカーで、何でも頭を突っ込んで行っては問題を起こすこいつに、本気で腹を立てながらも、ゆーじ……と呼ばれると溜息を吐きながらも、結局いう事を聞いていた。

「何だよ?」
「ん? お前の小さい時思い出してた」
「挿れたまま、浸るんじゃねぇよ。抜けって」

隼が足を上げて腰を蹴った弾みで、抜けた。
ベッドサイトのティッシュを取って、腹に飛び散った精を拭く。

そのまままた隼の上に乗った。

「……重い」
「はぁ……何で俺はお前が可愛いんだろ」
「小さい時を思い出して、その疑問か?」

隼が笑うから、振動が伝わってきてくすぐったい。

「いや、今も可愛いけどな」
「……アラサーの男に、可愛いはないだろ」

「照れるな」

隼の顔を覗き込みキスをすれば、少しして身を捩って逃げる。

「あーっ、もうお前のその甘々モードが恥ずかしい!」
「逃げんなって」

捕まえて、体重をかけて圧し掛かる。

「やめろってー」
「何でだ?」

顔を隠す隼の手を強引に退けた。

「……お前って、そんな甘いこと言う奴じゃなかったのに」
「今はもう、甘いこと言える関係だろ」
「…………」

もっと甘やかせたいと思ってるんだけど、嫌がるんだよな……。

「けど俺、小っこい時からお前の言うこと聞いてんぞ?」
「……甘々モードが無理」

目を逸らして、ボソリ。

……無理、って言われちゃったよ。

でも、別に意識してやってるつもりはない。

「すれ違いが多いからな。顔を見られることがあったら、甘くなるのは仕方ない。慣れろ」

髪を撫で、目を覗き込むようにして言えば、目を伏せたまま小さく頷く。

次にいきなり隼が体を起こし、強引に上に乗ってきた。

「今度は俺が好きに動いていい?」
「俺を抱くのか?」
「……気持ち悪いこと言うな」
「失礼な」

クスクス笑いながら隼が身を屈め、キスをしてきた。

*

翌朝、目が覚めたら隼は横に居なかった。

休みの日くらい、惰眠を貪れよ……。

布団を捲って、全裸のままで部屋を出る。

「わ……っ、鳥の巣」

キッチンに居た隼が目を丸くして、次にゲラゲラと笑い出した。

鳥の巣は、俺の頭のことだ。
ツアー中にも起き抜けの頭を見られては、メンバーが爆笑していた。

「水くれ」

まだ笑っている隼に言えば、冷蔵庫から冷えた水を取り出して渡される。

「切って来いよ」
「事務所行った時に誰か居たらな」

頭をボリボリと掻きながら、答える。

「C.Cのリーダーだろ。ファンがその鳥の巣見たら、泣くぞ」

事務所にはヘアメイクの人がちょくちょく顔を出すから、ついでに切ってもらってる。

「しっかし、爆発だな」

隼がまた髪を弄って来る。

「昨日、汗かいたまま寝たからだろ」

くくっとまだ笑う隼の髪を、両手でクシャクシャにしてやった。

「もー!! 自分が爆発してるからって!!」
「天パも、好きなくせに」
「……は?」

お前、言ったじゃねぇか。
俺に似た天パのガキを可愛がるんだって。

あ……。
それで思い出した。

俺と同じく、遺伝の天パを持つ男を。

「そういや、甥の慎之介覚えてるか?」
「あー……、和兄の」

慎之介は兄と最初の嫁さんとの間に出来た息子で、隼も何度か会ったことがある。
両親とも仕事が忙しく、よく家に来ていたから。
結果的に、海外を拠点とする兄と、日本での仕事を持つ義姉のすれ違いで離婚になったけど。
憎み合って別れた訳じゃないから、慎之介とは今も行き来はある。

「慎之介が何?」
「S大に進学希望なんだって」
「え、マジ? もうそんな年かよ。うわー、デカくなってんだろうな。てか、理系なんだ……」
「再来週だったかな……、あれ? いつだったっけ……とにかく、実家に来るんだ。そん時はお前も来いよ」

そう言えば、隼はちょっとした戸惑いを見せる。

「会いたいだろ? お前、可愛がってたし。S大のこと、教えてやれよ」
「まぁ……いいけど」

「俺とお前のことは、もう知ってるから隠さなくていいぞ」

途端に目を丸くして、次に苦い顔。
思った通りの反応だ。

あぁ……もう。

そんな顔をするな。

気にするな……なんて気軽には言わない。
隼の中のこういう部分だけは、きっといつまでも続く。

俺達の相容れない部分の一つ。

それがどうした。
俺は、全部受け入れる。

勇次が黙って隼の体を包み込むようにして、抱く。


「慎之介は、思春期なんだぞ?」

そう呟いてから、はぁ……とため息を吐く隼の頭を片手で抱き、コメカミにキスを落とす。

「お前は、持田の家族なんだ。慎之介だって、持田の姓じゃなくなっても同じ。俺たちは同じ家族なんだよ」

勇次がそう言えば、しばらくしてから抱き返してきた。


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Newキャラ登場?(笑)慎之介くんが出たら、終わりが近いです。
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