女性向け創作サイトリンク集B-LOVERs★LINK 人気ブログランキングへ

「● 勇次と隼☆番外編」
俺たちのままで

俺たちのままで 8

 ←俺たちのままで 7 →俺たちのままで 9
キスで互いに勃ってしまったから、隼が一旦膝から降りて下着とズボンを脱ぐ。
さっさと脱いでまた膝に乗ると、勇次が「色気ねぇな」 と笑う。

うるせぇよ……と呟いてキスをすれば、大きな手で剥き出しになった尻を揉んでくる。

「久々の感触」
「お前は……なんでこういう時、オッサン臭いんだよ」

クスクス笑いながらキスをして勇次の前を開け、勃ち上がったペニスを弄る。

「痛い、痛いっ。引っ張るな」

文句を言うから膝立ちになれば、勇次が腰を少しあげて下着ごとズボンもずらした。

「ガッチガチ」
「好きだろ?」

ニッと笑う顔にクラッと来て「あぁ、大好きだよ……」と耳元で囁くように告げる。

「チンコがか?」
「それも含まれる」

ははっと笑った勇次の手が前に移動して、ペニスを二本合わせて緩々と擦り出した。

勇次の手に久しぶりに直で触れられて、首筋に鼻を当てて匂いも嗅ぐ。

「はっ……気持ちい……っ、……すぐ出……そ……」

隼が声を上げて、勇次の頬にブチュッとキスをする。

「ベッド行くか?」
「いい……それは、後で」

もう、出したい。
はやく、出したい。

「おい、ピュッピュッと出すな」
「……る、せぇ…………っ」

勇次が手を早めて来た。

「ゆうじ……っ」

スリスリと甘えて、しがみつく。

「……くそ可愛いな」

ボソッと呟く勇次の口に吸い付き、舌を絡ませ合う。

「……っ……ぁ、あ……出……っ」

ビクッと震え、体ごと勇次に預けて達する。

「早いぞ……っ」

勇次も唸りながら手を早め、グッタリとしている隼の後頭部に手をやって、噛み付くようなキスをして……達した。



「……ベトベト」

しばらく二人で荒い息のまま抱き合ってから、勇次がボソリ。

隼が後ろにあるティッシュを箱ごと掴んで、勇次の手を拭いてやる。

服にも飛びまくりの精を軽く拭いて、勇次の額にチュッとキスを落とした。

「このまま風呂入る」
「fa sho!」
「出た、スラング」
「それで曲作ったんだよ」

*

隼は、勇次の髪を洗うのが好きだ。
いや……洗うというか、遊ぶのが。

「髪、伸びすぎだろ」
「あぁ、そろそろ切らないと」
「スケベだからな」
「お前には言われたくねぇ」

エロ隼……と呟く勇次に、学生時代によく言われたことを思い出す。

SEXは、溜まった欲望を吐き出す手段のように思っていたことも。
それを悪いとは、今も思っていない。

恋愛なんて「片想い」が当たり前。
そこにプラス、相手に悟られることへの怯え。
好きな相手に、気持ち悪いと思われることへの恐怖……。
それだけしかなかった。

そんな心の中のことより、肉体的に満たされることを優先して何が悪いのか。
何かにヤケになった上での行為でもなく、互いに合意の上で欲望をぶつけ合ってスッキリする。
ヤりたいのに、なんでヤっちゃダメなんだって本気で思ってたし。

……痛い思いはした。
今も、口惜しさは残骸となって胸に残っている。
けど、教訓として用心深くなった。
だから俺はゲイバーにも行かなかったし、ゆきずりのような相手とも経験はない。

懲りないっていうか、どこを探しても罪悪感の欠片さえなかった。
谷口に手を出したことは軽率だったと反省はしてるけど。
やたらと勇次に怒られて、ウザいと思ってたもんなぁ……。

勇次とSEXして、初めて心と体の一致する気持ち良さを知ったんだ。
他の男となど、もうしないし、したくない。

「俺がバテても、しつこいのは誰だよ」
「バテたお前見ると、こう……充足感が」

ペチッと泡だらけの頭をはたく。

「受け入れる方が負担デカいんだよっ」
「今日も、バテさせてやる」

ニッと笑う勇次に、隼が片眉を上げた。

「キューピーの頭で言われてもな」

「おぉ……スゲェ」

鏡に映る自分の頭に驚く勇次に、ギャハハと隼が笑う。

「お前もキューピーになれ」

勇次が今度は隼の頭をシャワーで濡らし、シャンプーで泡を立てる。

「やめろっ」

騒ぎながらも、勇次の顔が楽しそうだ。

「ほら、見ろ」

勇次に言われて鏡を見ると、髪が上に尖がった間抜けな頭の大人の男二人が映っていた。

「お前の方が、デカいな」
「お前は短髪だからな。悔しかったら、髪伸ばせ」
「……なんの競争だよ」

誰がキューピーになるために、髪伸ばさなきゃなんねんだよ。

隼がスポンジで、勇次の背中をゴシゴシと洗い出す。

「どこもかしこもデカいな」
「ムカつくか?」
「べっつにー」

ゴチャゴチャとふざけながら、髪と体をいっぺんに洗っていく。

泡を洗い流して、一緒に湯船に浸かった。

「こっち、来い」

勇次に言われて、いつものように足の間に入り背中からもたれかかる。

浴槽は楕円形で大きく、男が二人入っても充分な広さ。
ボタンを押せば、ジェットバスになる。

大学時代、一人暮らしのワンルームだった部屋とは大きな差だ。

一緒に暮し始めた頃は、同じマンションの下の階に住んでいた。
今のところとは、部屋数もリビングの広さも違う。

スタジオにこもることが多かった勇次が、仕事部屋を自宅に作った。
俺と一緒に過ごす時間が、少しでも増えるようにと……。

まぁ、こもるっていう意味じゃ今も同じだ。
場所がスタジオから自宅へ変わったというだけで、数日間ほぼ出てこない日だってある。


「充電期間が来たら、どっか海外行くか?」

あぁ……十年の節目に、バンドの活動をしばらく休むって言ってたことか。

「仕事で、そんな休めねぇよ」
「何とかしろよ」
「夏季休暇と有休合わせたら、何とか」
「よし」

まだ先の話だろ……と言いかけたら、肩に顎を乗せて来た。

「向こうで別荘でも買うか」
「……はぁ?」

隼が振り向くと、両眉を上げる。

「浮き沈みの激しい芸能人が、何言ってんだ」
「だな」

「ま、お前が食えなくなったら俺が居るしな」

「じゃ、俺は好きな音楽だけ作ってりゃいいのか」
「おう、任せろ。俺が食わしてやる。こんな贅沢は出来ないけどな」
「いいさ。お前がいたら」

まった、臭いことをサラリと……。
そう思いながらも、後ろから抱きしめてくる勇次の肩に後頭部を預けた。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
関連記事


総もくじ 3kaku_s_L.png お知らせ
総もくじ 3kaku_s_L.png 愛なんぞ、くそ喰らえ
総もくじ 3kaku_s_L.png ● 信史と秋也☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ● 勇次と隼☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ● 龍介と達也☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ●洋平と明良☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ●冬吾と澪☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ●内野と浩太☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ●堂本と拓篤☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png ●北見と佐倉☆番外編
総もくじ 3kaku_s_L.png シリーズモノ〈番外〉集
総もくじ 3kaku_s_L.png パラレル
総もくじ 3kaku_s_L.png 頂きモノ
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 視線が追う先に
もくじ  3kaku_s_L.png 溢れる想い
もくじ  3kaku_s_L.png 逢いたくて
もくじ  3kaku_s_L.png 愛を、くれ。
もくじ  3kaku_s_L.png 蜜月
総もくじ  3kaku_s_L.png 愛なんぞ、くそ喰らえ
もくじ  3kaku_s_L.png 恋のカタマリ
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 信史と秋也☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 勇次と隼☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ● 龍介と達也☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●洋平と明良☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●冬吾と澪☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●内野と浩太☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●堂本と拓篤☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png ●北見と佐倉☆番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png シリーズモノ〈番外〉集
総もくじ  3kaku_s_L.png パラレル
総もくじ  3kaku_s_L.png 頂きモノ
  • 【俺たちのままで 7】へ
  • 【俺たちのままで 9】へ

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【俺たちのままで 7】へ
  • 【俺たちのままで 9】へ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ