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「●内野と浩太☆番外編」
陽だまり

陽だまり 17

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少し遅れて風呂に入り、先に入ってシャワーで泡を洗い流している裸の浩太を改めてみる。

十代の頃は、あんなに薄っぺらだったのに。

うん……。
本人が言う通り、胸板というモノが出来上がってきていている。
骨格も大人の男になってきて、程よい厚みが出て来た。


その浩太の方は、さっさと洗って湯船に入った。

一緒に風呂に入りたがるけど、色気は無し。

まぁ、俺が風呂でそういうことを仕掛けたことがないからな……。

それがまた、可愛いと思うのだ。

「内野さん」
「ん?」

頭を洗い始めた内野が顔を横に向ける。

「今日は、する」

その言葉に、ブッと吹き出してしまう。

定期的にこうやって、宣言してくるのだ。

ずっと忙しくて、触れ合うだけのSEXが続いていたしな。
時々、ちゃんとした繋がりを感じたくなるのだろう。


その内……。
一々宣言しなくてもよくなるよ。
いずれ、俺の中の自分勝手な抵抗も拭われてくる。

そうなったら、きっとお前は変わるだろう。

光希の言った通りに……。
女だけじゃなく、男も寄ってくる。

それまではまだ、このままで居て欲しい。

「明日、出かけられないぞ」
「うん、いいんだ」

妖艶に誘うこともまだ出来ない浩太は、ニコニコだ。

宣言して気が済んだのか、鼻歌を歌い出した。

内野は口元を綻ばせながら頭を洗って、泡を流していく。

浩太の歌声を聞きながら、もう本当に可愛すぎて……どうしてくれようか、と心で呟いた。

*

プハーッと、浩太が牛乳を一気飲み。

一緒に居ると、やることなすことが小さな笑いを誘う。

普段、しっかりしてるから余計にだろうか。

「内野さん、ビールいる?」
「要らないから、こっちおいで」

横にボスッと座って、コテンともたれ掛ってくる頭を片手で抱えるようにして、頭頂部のつむじにキスを落とす。

「ベッド行く」
「映画は?」
「いい。内野さんと裸でくっ付きたい」

顔を上げてジッと見て言うから、その唇にもキスをした。

「牛乳臭い」
「もうっ」
「行くぞ」

浩太の手を引いて、一緒に寝室へと向かった。

*

浩太が一度達した後で、もう充分過ぎるかと思う程にゆっくりと解す。
何もかもが初めてだった浩太は、俺のすることが当たり前になっていく……。

ペニスをあてがい、ゆっくりと小さな孔へ挿入しながら浩太の顔を覗き込む。

「キツいか?」

「……だいじょうぶ」

自分を見る目は潤み、感じているというよりも苦しいのを我慢している顔。

「力抜いて。……そう、上手だ」

今も俺は、浩太をあやすように抱く。

大事過ぎて、どうしようもなく可愛くて……腕の中に居る現実に幸せを感じながら。

「もうちょっとだ」

コクコクと頷きながら抱き着いてくる浩太の頭を撫でながら……最後まで。

キスをして舌を吸い上げ、浩太が全身を預けてくるまでは動かない。

「内野さん……気持ちいい?」
「あぁ、気持ちいいよ」

そう答えると嬉しそうな顔をする。

体だけじゃないんだよ。
心も気持ちいい。

割り切ったSEXとの違いを、お前は知らなくていい。
そんなモノはこれから先もずっと、知らないままでいいんだ。

「浩太、よそ見するなよ」

心の声がそのまま出た。
そのうち本人が望まぬとも、色が表に滲み出てくる。
……男を相手に出来る男が、それを感知して寄ってくる。

「よそ見?」
「そう。他のヤツに、お前を触らせたくない」

こうやって、浩太に触れる度に強まってくる独占欲。
可愛くて、愛しくて、抱きしめて窒息させてしまいそうなくらいの思い。

「嫌だよ。内野さんとしかしたくない」

素直な言葉に、頭を撫でて頬にブチュっとキスをする。

「内野さんも、僕以外触らないでよ」

中が馴染んできたのを感じて、少し腰を引いて……

「約束する。俺もお前としかしたくない」

言葉にしながら、ゆっくりと動き出した。

浩太の顔を見ながら。
自分の快楽など、二の次。

そんな風に思える相手とのSEX……。

「苦し……っ」
「もうちょっとな」

コクコクと頷く額にキスを。

「……繋がるの、好き」

えへへ……と、見上げてくる目元にもキス。

「キツいくせに」

快感だけのSEXなら、いくらでも与えてやれるのに。

「いい……内野さんと全部がくっ付いてるって感じがするから」


そうか……全部、くっ付いてる感じか。




ゆっくりと揺さぶっている内に、浩太の吐息に甘さが混じってきた。


「声、殺すな」

唸るような声を出す浩太に、キスを与えて力を抜かせる。

「……は……っぁ……」

だんだん中がうねって、吸い込まれていくような感覚が内野を襲う。

好きな相手に好かれて、必死で受け止めてくれる行為。
快楽よりも愛しさで達してしまいそうになるのは、浩太だけだ……。


体を起こし、浩太の足を広げ、色の薄い綺麗なペニスをゆっくりと扱く。

「あ……出ちゃ……っ」

浩太が顔を上げて訴え、内野の手を引きはがすから、その手を引っ張って抱き上げて膝の上に乗せた。

「まだイきたくない?」
「……もうちょっと、繋がってたい」

両手で抱き着いてきて甘えてくる。

そうだな。
さっきも達した後だし、ゆっくりがいいか。

内野は浩太の後頭部に手をやり、額から鼻へとキスをすれば、浩太が首を傾げて口を開け、欲情した目でキスをせがんできた。

本気になって抱けば、まだ壊してしまいそうな惧れ。

それも、時を重ねて行けばいずれはらわれて行くのだろう。

今はこうして……愛しい相手を腕に抱いて、キスをして、くっ付いて。
汗を混じらせ、匂いを嗅ぎ、吐息を聞き、肌の温もりを直に感じて。

それだけで、充分に至福を得られる。

「浩太……こうた……好きだ」
「ん……僕、も…………好……ぁ、あ……っ」

腹の間でペニスが擦れて気持ち良いのだろう、夢中で擦り付けて来る。

「うち……の、さ……っ」
「いいよ、出せ」

目をギュッと閉じた浩太の後頭部を掴み、唇を塞いで舌を吸い上げる。

「…………っ!!」

小さな呻きを漏らし、少しして腹に熱さを感じた。

グッタリとした浩太をかき抱くようにしてベッドに背中から降ろし、足を抱えながら最後に激しく突き上げて、内野も達した。



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