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「●北見と佐倉☆番外編」
隣にいてくれ

隣にいてくれ 19

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この人は男との経験があると言っていた通り、行為自体には慣れている。
でもそれは俺の想像していたのとは少し違うように感じる。

どんなSEXをしていたのか、想像がつくんだ。
粘着質ではない性格と同じ、あっさりとしたモノだったはず。

だから余計に触れたい。
俺にとってこの人を抱くという行為は、触れて、熱を感じて、愛情と快感を伴った行為だ。

「佐倉さんを気持ち良くしたい。それを見て、俺も興奮する。男なら分かるでしょう」

耳元に口を近づけて言えば、コクンと頷く。

「好きだから、たくさん触りたい。夢中になると、あっちこっち舐めたくなる」

男なら分かるはずだ。
興奮すると、触って、舐めて、相手の快感を引き出すことに夢中になる。

「……お前が触ると、全部気持ちいいよ」

小声でボソボソと言う。

「だったら……」
「だからっ……溺れそうで嫌なんだよっ」
「溺れて欲しい」

「……俺がお前を溺れさせたい」

……そういうことか。
佐倉らし過ぎて、くっと出そうな笑いを堪える。

「それに俺、やられっぱなしってのは慣れてないし」

知ってます。
充分に。

少し体を浮かせて、強引に佐倉の体を反転させた。

慣れてなくて、俺は嬉しいですけどね……と言いかけて、やめた。

佐倉の地雷は心得てる。

「もう充分、弄ったろ」

もう、強気の顔で言ってきた。

そういうところも好きですよ。

「まだ足りない」
「もう、いいから」
「何で……」
「あぁ、もう。何で何で、うるせぇんだよっ」

後頭部の髪をガシッと掴まれて頭ごと引寄せられる。

「散々弄りやがって……早く、お前の挿れろ」

佐倉が髪から手を離して両腕で抱きつき「疼くんだよ……お前の、くれ」耳元で囁いた。


ドッキュン……ッ。


あぁ……もう、無理。

急くようにゴムをつけ、ペニスを小さな孔にあてがう。

ゆっくりと、キツイ中へ……。

挿入までするSEXは頻繁ではないから、すんなり挿るはずがなく、かなり狭い。

佐倉を見おろせば、口を半開きにして漏れる息を解放している。

この表情を見るのが……好きだ。

繋がる行為のために、受け入れるために、体ごと差し出してくる。


この人は、俺のモノだ。


そう、ジワジワと来る。


「もっと、来いよ」
「キツい」
「北見……こっち来い」

佐倉に手を伸ばされて、そのまま胸を合わせるように重なる。

両手で頭を抱えられ、そのままキスをしてきた。


……あぁ、始まる。

佐倉の熱が上がってくるこの感じ。


舌を絡ませながら腰を進め、ピタリと肉と肉が重なる。

「っ……は、ぁ…………」

キスの合間に漏れる甘い息をのみ込むように、佐倉の頭を固定してだんだんと激しく舌を絡ませ合う。

中の感触が馴染んで吸い付いてくるようになるまで、ただキスを。


「動いて……」

甘い誘いに北見が腰を少し引き、押し込む。

「もっと」

手を尻に伸ばされ、グイッと引き込まれる。

「佐倉さ……、ヤバイ……気持ち良すぎて、持っていかれる」
「イくんじゃねぇぞ」

コクコクと頷いて、耐える。

「さっき出したのに……カッコ悪……」
「はは……っ、お前のその顔で俺もイきそう」

はぁぁ……と息を吐き、佐倉の肩口に額を当てて耐えていると、佐倉が頭にキスをしてきた。

頭をヨシヨシと撫でられて、可愛がられているような感覚も気持ち良い。

そして動きたくてムズムズとしてくる本能……。

北見は上体を起こして手をつき、腰を引いて動き始めた。

「……はっ…………っ」

佐倉が視線を合わせたまま顎を上げ、自分が突きいれる度に小さな声が漏れる。

どんどん動きを早くして行くと、佐倉の胸が反り、目についたその小さな突起に吸い付く。

「ぁ、あ……っ」

顎のラインを舐め、首筋に吸い付き、腰を打ち付ける。

どこが弱いかも、もう知った。

自分の体の一部でそこを擦れば、佐倉がビクビクと反応する。


堪らないのだ……。

この大きな征服感が。

だが、油断して自己陶酔していると反撃を喰らう。

「あ、あ…………きた、み…………」

佐倉が腕で顔を覆い出した。

感じ方が強くなってくると、いつもする。

その手を引きはがして唇を塞ぎ、至近距離で睫毛の震えを見る。


何とも言えない悦び。

自分の中にあった、攻撃的な部分が引き出されて行く。


もっと……もっと。
もっと。


「っ…………ん……」

声を我慢しても、キスをすれば隙間から漏れる喘ぎ。

それがどうしようもなく興奮し、同じく佐倉の興奮も伝わって来る。

手も足も力強く、柔らかみの無い骨同士がダイレクトに当たる音。

手加減などしていられず、体重をかけて押さえ込むように腰を動かす。

「北見……俺の……体、気持ちいいか?」

息を乱れさせながら聞いて来る。

「……溶けそう」
「はっ……ほんとだ」

嬉しそうな顔が可愛くて、噛み付くようにキスをする。

「うぁ……吸わない、で……」

佐倉の中がギューッと窄まり、射精しそうになる。


歯をギッと噛み、ただひたすらに腰を打ち付け、佐倉の高揚していく様を見ながら、自分でも知らなかった獰猛さに酔う。


「き……っみ………イく……っ」

佐倉が腹の中に手を入れこみ、自分でペニスを擦りだした。

本当は自分のだけでイって欲しいが、今は無理だ。

北見は体を起して佐倉の足を大きく開き、ガンガンと激しく突いて攻め込む。

「……あー…………っ、……」

佐倉が声を上げ、腹の上にあるペニスの先端から精が溢れだすのを見ながら、北見も息を大きく吐き出して達した。

*

北見は背中から回された手を自分の手で握る。

「佐倉さん、正面向いて」
「嫌だね」
「恥ずかしい?」
「こっちの方が好きなんだよ」

相変わらずのこの問答。

佐倉が背中に頬ずりするのを感じる。

恥ずかしいだけじゃなくて、本当にこの方が好きなんだなぁ……と思う。


「俺の背中、こっそり見てた?」
「うん」

素直な返事だ。

時々目が合った時、この人はよく目を逸らしていたっけ。

背中なら、気付かれない。
多分、そういうことだろう。

可愛いな……。
そして、愛しい。

北見は腹にまわされた腕を外し、強引に佐倉の方へ反転した。

「何だよ?」

両腕でギューッと抱きしめて、頭頂部にブチュッとキスを落とす。

「愛しいなぁ……と思って」
「…………」

思った通り、黙りこむ。

「背中がいい?」
「うん」

即答されて、仕方なくまた背中を向けた。

その途端、腕と足が周ってきてギューッと羽交い絞めだ。

「離さねぇからな」

これが佐倉の、愛の言葉だ。


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