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とあるアパートの管理人

1.春風荘

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ここは、春風荘。

今時、珍しい木造二階建てのアパート。
店子は、学生ばかり。
部屋数は、一階と二階の合わせて十部屋。
管理人の自室が一階 にあるので、店子は九人だ。

今は、全て埋まっている。

家主は、一色達也、三十歳。
祖父が亡くなった時に、このアパートを引き継いだ。
仕事はWebデザイナーで、主に自宅で仕事をしている。
本職と、このアパートの家賃収入で、充分に生活は成り立つ。

実際、このアパートが空くことはまず無い。事実、空き待ちがいる状態だ。
トイレは各部屋にあると言うものの、風呂場は共同なのに……だ。

人気の理由……。
それは、達也の賄い付きだからだ。

一時は一流ホテルのレストランに勤めていたこともある腕前で、調理師免許も持っている。
空き待ちのまま大学を卒業してしまう輩もいることを考えれば、ここの入居者はかなりラッキーな部類だろう。

実際、入居してしまえば大学を卒業するまで出て行く奴はほぼいない。

男ばかりのムサ苦しい空間でも、達也の料理の匂いが立ちこめると皆、一様に幸せを感じると言う。

各部屋に簡単なキッチンがついているから夕食以外は皆適当に食べてるが、土・日曜日以外の平日の夕食は、もれなく全員が達也の飯を食べる。
バイト等で遅くなる奴は、帰ってきてから自分で温めて食べる。


入居者は皆男ばかりだが、達也の言うことは素直に聞く。

「男は胃袋で掴め」という言葉があるが、それを体現してるようなモノだろう。

食事がいらない時は、事前に連絡をする。
時間外の食事の際は自分で洗い物をして、きちんと食器を拭いてキッチンを綺麗なままにしておく。

絶対に守らないといけないことは、この二つ。
後は好き嫌いや、アレルギーなどをきちんと伝えていれば達也が全て把握しておいてくれる。

食べ盛りの学生達を満足させる量は半端じゃない。
それを苦もなくやってのけ、アレルギーや好き嫌いまでを完璧に頭に入れて毎日こなし、その上味は極上となれば入居者待ちなのも当然だろう。

「達也さん、今日の飯何?」
「今日は、特製のスジカレーだ」

「ひゃっほ~」

学生が声を上げて、玄関を飛び出して行く。

こんな時は、達也自身も幸せを感じる。
自分の作る物を楽しみにしてくれて、美味そうに食ってくれて、学生達の血となり骨となるのだ。

元々父子家庭で育った達也にとって、料理は必然的に覚えたことだ。
父親が仕事から疲れて帰って達也の作る飯を「美味い、美味い」と食べてくれることに、幼いながら幸せを感じた。
大学を卒業してから一旦Web関係の仕事についたが、やっぱり料理の世界にいたくなり、一念発起して一年イタリアに留学をした。
帰国してから、レストランで働きながら調理師の免許も取った。



達也は基本的に、誰かに自分の作ったモノを食べてもらいたくてこの世界に入った。
大きなホテルの厨房は、それはそれでやりがいはある。
けど流れ作業のようでいて、お客さんの声や美味しそうな顔が直接見られない。

自分の作った物を「美味い」と言って、喜んでくれる顔が見たい。
自己満足であろうが何であろうが 直に声が聞きたいのだ。

そんなジレンマを感じ始めていた時に祖父が亡くなり、このアパートだけが残り、決心をした。

元々、学生専用のようになっていたアパートを、それまでに貯めた金と遺産の一部を使って改造した。
大きなホテルでの仕事もやりがいはあったが、こうして学生達のために料理を作るのも同じことだ。


美味い物は、人にひと時の幸せを与える。


そして、学生時代の専攻分野だったWeb関係の仕事を再開したのだ。
元々嫌いで辞めた仕事じゃない。料理の方が好きだっただけのことだ。
どんな形でも料理を作って人に食べさせることが出来れば、達也も幸せな気分に浸れる。

さて……、今日はいいスジ肉が手に入ったから。
達也が冷蔵庫を空けて、スジ肉を取り出す。
下処理をしながら鍋に湯をわかしていると、玄関が開く。

誰かが帰ってきたと思ってたら……。


思いもしない人物が現れた。


「よう、達也。久しぶりだな」

「……龍介(りゅうすけ)」

達也の手が止まる。

「何で……?」
「あぁ……こっちに異動になった。古巣に戻ってきたんだよ。俺の従兄弟に所在聞いてな。お前がここで家主やってるって。祖父さんのアパートだったよな?」
「あぁ……二年前に亡くなったから。俺が引き継いだ」
「そうか。お前らしいな」

目の前の龍介を、達也はしみじみと眺める。
高校生までは、毎日のように一緒に過ごしてた奴だ。

そう、あの日までは……。

あの頃よりずいぶんと体つきも顔つきも、男らしさを増した。

まだ、竹刀は持ってるのだろうか?
全国大会で優勝をした腕前を持つ、まぎれもなき剣豪だ。

「まだ、警察官やってんのか?」
「あぁ……マル暴のデカだ」

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Re: NoTitle

鍵コメT様

おぉぉぉ…本当だ!
はい、要らないモノが頭にくっ付いてましたwエヘ

あ。違うんです…。精力的なのではなく、ただコピペして貼りつけてUPしてたの。
1日に出来る分だけ、ダダーっと。だから酷い!書き直したい!←ずっと言い続けてます(爆
前に某サイトで、UPしてた分を移動しただけ。

コメントは、愛をくれ…くらいから徐々に増えてきましたね。
ちょうどランキングが上がってきたので、訪れる方が増えたせいかもしれません。
そのランキングも、パーセンテージを「BL」カテを100%に切り替えただけだったんですが‥汗
確か、前は「長編」と「BL」を半分にしてたんですよ。そのためポイントが半分だったのです。
ヤヤコシイですね。私も無知で色々弄ってたら、こーなって今に至るです。

また見つけたら教えて下さい!!

有難う御座いました☆
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