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「● 信史と秋也☆番外編」
You are my angel

You are my angel 12

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秋也の中に入り込む時は、今も時間をかける。
すれ違いが多いから、挿入まで行くのは月に数える程だ。

学生時代は、二人になるとサカって強引に抱いたりした。

一緒に暮し始めた頃は、欲望のままに。

離れていたことを、取り戻すかのように。
目の前の秋也が実体だと確認するかのように。

不安だったんだ……多分。

そのせいで秋也も仕事がキツかったらしく、帰ってきてはキレてよく蹴られたっけ。

今はもう、中途半端に抱く方が余計にジレンマになる。

ただでさえ、時間帯が逆だ。

快感だけ欲しいんじゃない。
そんなものは、一瞬で終わる。


ただ触れたい。
その滑らかな肌に、手で、唇で触れたい。

だから眠っている秋也に触れて、性を吐き出させて……その間、顔をジッと見て、後で何度も反芻する。



こうしてゆっくり出来る時は、存分に体の隅々まで触れて舐めて、秋也を味わえる。




「……んっ」

唇を噛みしめる秋也にキスをして、前をユルユルと擦ってやる。

慣れている行為でも、男の体は抱かれる仕組みではないのだ。

「苦しいか?」

信史が聞けば、首を振る。

額にキスを落とし、腰を進め、体を密着させる。

最後まで挿ってしまえば、秋也が安堵の息を吐く。

「繋がった」

フッと笑って見あげて来る秋也の頬にキスを。

「気持ち良いな」
「うん、気持ちイイ」

快感とは違う、繋がった気持ち良さ。
互いの体で相手に与え、与えられることを実感出来る行為という意味の。

秋也の足が腰に巻き付いてくる。

互いに肌を密着させて、少しの隙もないように抱き合う。

秋也が信史の頭を引きよせて、唇を擦り合わせる。

動物的な愛撫ように。

「しんじ……好き」

小さく掠れた声で呟く声。

「俺も」

信史が答えると、口を開けて誘う。

舌を絡ませて濃厚なキスになり、そのままゆっくりと信史が腰を動かしだした。

*

「は、ぁ…………っ」

秋也の細い腰を両手で掴み、ガンガンと突く。
仰け反り、背中を浮かせた秋也に見惚れながら、歯を食いしばって抽挿を繰り返す。

さっき達したばかりのペニスが、また起き上がって形を成して来た。

「あー……っ………」

自分の手で弾むペニスを掴む秋也の手が、自然に上下に動く。

「自分で達くな」

信史がその手を剥がして、秋也の上に覆いかぶさった。

「俺ので達いかないとな」

コクコクと頷いて、両手で縋るように抱きついてくる。

汗ばむ肌をくっつけて、ベタベタとする感触さえも混ざり合っているのだと思える。

「ぁ……熱……っ」

呟く秋也の後頭部に手を添えて、枕の上に落とす。

見あげてくる秋也の目は、潤んで……赤みを帯び、妖艶に誘う。

信史は薄く微笑むと、秋也が甘い息を零す。

「……エロい顔」
「お前には負ける」

二人で言い合ってまたキスをして。
信史が秋也の足を肩に担ぐようにして、動き出した。

「あ、これっ……」

秋也が肩を拳で叩いて文句を言うが、それも口で塞ぐ。

「んーーっ……」

激しい動きではなく、己の雄を奥までねじり込むように……。

秋也の力が抜けたのを見て、唇を離す。

ニヤリと笑って床に両手を付き、秋也を見おろしながら動きを早め出した。

「あ、あ……………っ……しん、……じ……」

秋也が気持ち良さを追い始める。

視線は俺を見据えたままで。

半開きの口から零れる喘ぎ。


啼け……もっと。


信史がガンガンと強く揺さぶれば、潤んだ目から涙が零れる。


足を解放してやると、そのまま背中に回して来る。

「あ、しんじっ…………」

顔を近づけてキスをして、額の汗を吸う。


「誰にも触らせてない?」

数えきれない程聞いてきた言葉。

「ない」
「俺だけ?」

「ん……、信史だけ」

そして数えきれないほど、聞かせてくれる言葉。


「好きだよ、秋也」


ブチュッとキスをして起き上がり、秋也に快感を与えるために、信史は激しく動きを再開した。

*

ぐったりして眠りについた秋也の寝顔をジッと見る。

眠るその背中に手を滑らせ、抱きよせ、腰を撫で、小さな双丘の弾力を味わう。

肌の質感……。
これが秋也だと思うような感触。

明日は夕方から出かけるから、あまり無茶は出来なかった。

昔の俺なら……。

わざと秋也を疲れさせて、部屋で二人で居ただろうな。

独占欲の塊は、今も拭えはしないけど。
それでも、久しぶりに友人たちに会うことを楽しみにしている秋也の気持ちを、自然と優先出来るようになれた。

立花の言った言葉を重ね合わせれば、こんなことも目盛りを刻んで大人になってきているということなのだろうか。

まぁ、国信に向ける特別感は歓迎しないんだけどな。

スースー眠る秋也の頬を撫でて、ベッドサイドの小さな灯りを消し、信史も目を閉じた。

*

目が覚めると、ベッドに一人。

秋也はボーッとしたまま天井を見上げる。

……あ。
今日は信史も一緒の休みのはずだった。

ジッとして耳を澄ませても、生活音がしない。

もしかして、仕事で呼び出し?

秋也はムクリと起き上がり、ベッドを出た。
腰のダルさと自分が全裸なことに、昨日の夜そのまま寝たことを思い出しながら寝室を出た。


リビングに出てみると、朝食の準備がしてある。

「しんじっ」

信史の部屋の前で声を出すと、扉が開いた。

「おはよう」
「居ないから、仕事行ったのかと思った」
「お前のアルバムをスキャンしてたんだよ」

信史が秋也の跳ねた髪を直しながら、最後に額にキスを落とした。

「シャワー浴びるか?」
「うん」

目を擦りながら答えれば、バスルームまで手を引っ張って連れていかれた。

甘やかされることを、いつの間にか自然と受け入れるようになっている自分。

一緒に居る時間が少ない分、更に甘やかせてくる。
でも、信史が満足そうな顔をするから、いいんだ。

*

シャワーから上がって、体を拭いていると信史が来る。

「後はパンを焼くだけだ」
「うん」

歯を磨いていると、信史がドライヤーを取って髪を乾かし始める。

「パンツ履け」

リビングに戻る時、尻をペチッと軽く叩かれた。

ソファーに置いてある下着と部屋着を着こんで、テーブルに着く。

「何、これ?」
「スムージー。昨日、イチゴの残りを冷凍しておいたんだ」
「あ。さっきの音はそれか」

秋也が目を輝かせて一口飲む。

「うわ、うまっ」
「だろ? 今はコレを朝食代わりにしてる人も多いらしいぞ。野菜でグリーンスムージー」
「腹減るじゃん」

信史が笑いながら焼けたパンを皿に乗せて、秋也の前に置いた。

「夕方までゆっくりしような」
「うん」


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