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片想いのこじらせ方

片想いのこじらせ方 86

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しばらくすると寝ぼけた顔のまま、佐倉が寝室から出てきた。

「……すまん。一緒に寝ちまった」
「いいですよ。三十分程度ですし」
「そっか。結構寝たな」

寝ぐせが、可愛いんだけど……。
こういう姿を見るにつけ、仕事の時とのギャップを感じて好感が増して行く。

自分の携帯を見ている佐倉を横目に、またコーヒーを淹れる。

「もうついでに、夕飯食べて行きませんか?」
「え? いやいや、それはさすがに。兄貴、俺の家にいるし」

ってか、まだ寝てんのか……と、携帯に向かって文句を言いながらかけている。

「あ、兄貴? まだ寝てんの? ……は?」

やたらと怒っている口調で会話をして、切った。

「もう帰ってくるのか? とかいいやがんの。こっちは飯どうすんのか気にしてんのに、自分は俺の家のカップラーメン食ったって」
「じゃ決まり。ちょっと早いけど、夕飯食べて帰ればいい」

決めつけるように言えば、佐倉は目を伏せて考えている。

「キャベツがそろそろヤバいんですよ」
「またキャベツかよ」

佐倉が笑う。

「何かと用途が多くて便利なんで。それに、一回じゃ使い切れないし」

冷凍のうどんもあるから、焼きうどんにしようかと言えば少し思案中だ。

「冷蔵庫の整理、また付き合って下さい」
「……じゃ、お言葉に甘えて。っつーか、この間はお好み焼きだったし関西風多いな」
「母方の祖母が、関西方面なんで」
「なるほど」

*

「僕もつきゅゆっ」

出た……。
風太がキッチンに立つ北見にへばりつく。

良く遊んで良く寝た風太はご機嫌で、北見の隣に椅子を置いてボールに入れた刻んだキャベツを洗っている……というか、また揉んでいる。

「風太、上手だな~」
「へへ」
「洗ったら、このザルにちょっとずつ入れて」
「はいっ」

片手を上げて元気よく返事。
いいよっ、からちょっと進化してんな。

零れたキャベツを北見は手で拾ってザルに入れて水を切った。

ホットプレートに油をひいて、北見が解凍した豚肉を風太の前に置く。
キャベツが多くて、結局またお好みも焼くことになった。
今日は山芋もないからキャベツ焼きだが、北見がタネを流し込む。

「風太、これ上に乗せて。ココ熱いから、触らないように」
「いいよっ」

北見の指導に鼻息荒く、豚肉を手に取ってベチョッと乱暴に乗せる。

「あっ、まゆくなゆ」
「こことここ持ってみ? こうやってそっと乗せる」

今度は端と端を持って、そっと乗せた。

「上手だな~」

佐倉が褒めると、どうだとばかりの顔で鼻を膨らませる。

「僕の小っちゃ?」
「そう。これが風太の」
「おっきーがいい」
「そうだな~。足りなかったら、また同じの焼こうな」

北見が風太を優しい目で見る。

「食べられもしないのに」
佐倉が言えば、北見が首を振った。

「有りませんでした? 佐倉さんも」
「……俺?」
「俺なんか、兄貴二人にいつも大きいのブン取らて来たんで、今も食い物の怨みが残ってますよ」
「弱肉強食の世界か」
「そんなもんです。兄弟間は厳しいんだ」

佐倉が首を傾げてると、風太が豚肉をまた乗せだした。

「あ、コラ。そんなに乗せるな」

佐倉が幾重にも重なった豚肉を取ろうとするが、北見が首を振って笑う。

「いいじゃないですか。もうこのままで」

*

三人で肉が丸まった不細工なお好み焼と焼きうどんを食べながら、佐倉と北見はビールを飲む。

そこへ兄から電話が入る。

「は? ……分かった。コンビニでいいな」

電話を切って、風太の顔を見る。

「ご飯食べたら、お片付けして帰ろうか」
「やっ!!」
「電車乗って帰るぞ?」

佐倉の言葉で、風太の目が輝いた。

「急ぐんですか?」
「いや、違うんだけど。帰りに適当に食い物買ってきてくれって」
「うどんも、キャベツもまだ残ってますよ」

ボールに残ったキャベツを指さす。

「あ~。じゃ、それで」

*

一緒に片付けて、家を出る。
手にはタッパに入った焼きうどんと、息子の手作りの不細工なお好み焼も。


風太を真ん中にして両側で手を繋ぎ、駅までの道をブラブラと歩く。

「今度、飯奢るわ」
「それもいいですけど、また一緒に子守しましょうよ」
「何でお願い口調なんだよ。俺の方が先輩だからって、そこ違うだろ」
「楽しかったからです。先輩だから気を遣ってる訳じゃない」

風太がぶら下がってくるので、二人で手を上げて風太を持ち上げる。

「そんなに風太、可愛いか?」
「凄い可愛いですね……何でだろう」

ジッとこっちを見つめて言う北見に、佐倉が眉をしかめる。
意味深に聞こえたからだ。

「変な言い方すんなよ」

あはは、と笑って佐倉を見た。

「でも、一人でするより二人でする方が分担出来る。疲れた時は、俺を頼って下さい。三駅しか離れてないんだし」

そう言われたって、もう何回世話になってんだよ。

「風太、また北見と遊ぶ?」

北見が風太に聞けば、いいよっといつもの答え。

「お前は、何でエラそうなんだ」

佐倉が呆れたように風太を見ながら笑う。

「似てるんじゃないですか?」
「……は? 俺にか」

歩調は風太の足幅に合わせて、いつもの倍近く時間をかけて。
ぶらりぶらりと三人で歩く。

二人で会話をして、風太も時々参加して、駅までの道を。

「今日、本当に嬉しかったんですよ」

駅が見えてきて、北見がポツリと言う。

「何が?」
「さっきも言ったけど、仕事の帰りに佐倉さんと風太くんを見つけて」
「……そんなことがか」
「仕事でちょっと嫌な思いした後だったんで、余計かな」

そうか。
嫌な思いなんかしょっちゅうするよな。

「そんなこと言ってると、甘えるぞ」

甘やかすなって言っておいて、俺も調子いいな。

「ドンと来い」

北見がそう言ってニッと笑う顔に、また矢がサクリ……。

券売機の前で、切符を買ってもらうのを待っている風太に視線を移した。

「バイバイ、風太」

北見が手を振ると、風太は寂しそうだ。

「またおいで」

今度は「いいよ」とは言わずに、コクンと頷いた。

「有難うな、北見」

北見に向かって言えば、微笑みを浮かべる。
ほんの二秒……見つめ合う。

「ゆぢゅきっ」

切符を買って欲しくて今か今かと待っている風太に呼ばれ、我に返った。

「風太。北見にお礼は?」

舌っ足らずで「ありがちょう」と頭をペコリと下げれば北見が頭を撫でた。

「じゃ、電車来るから行くわ。また会社で」
「はい」
「ご馳走様」

改札を抜けて振り返ると、北見はずっと立ったままこっちを見ていたから手を上げた。


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何本サクリ?

佐倉は、何本北見から矢をサクリ・・・されているのかしら?

サクリ、サクリ、されて、早くラブラブすれば?なんて、
まだその段階ではないですよね(笑)

それにしても、風太が良い仕事してくれる~♪

風太が出てくると、癒されます♪

ほのぼのいいですねぇ。風太がホントに邪気の無いギャングのキューピッドって事で。
甘やかされるのに少しずつ慣れてきたのかな?佐倉さん。堂々と「甘やかしたい」って宣言されちゃったもんね。
昨日はネクタイしゅる~っ、とかベットにゴロリとかなんだか萌え要素が多かったですけど今のところはまだまだお預けなんですね。
佐倉さんの寝グセもオッサン臭くていいけど北見くんからしたら可愛いんですね(〃∇〃)
早く北見くんが寝グセつけることしちゃってぇーーっ!腐腐腐(///ω///)♪

Re: はじめまして

鍵コメa様

はじめまして^^ようこそです♪

片恋のこのジレジレは、ほんと「今」だけですもんね。
お話が進むにつれて、だんだんと…。そしてくっ付いたら、片恋は叶っちゃって終わる。
そこからまた、2人の新たなスタートなんですけど(*゚▽゚*)

お気遣いのお言葉、とても嬉しく思います^^

またお顔出して下さいね。有難う御座いました☆

Re: 何本サクリ?

メイ♪様

北見が、ちょっと意識し始めてから…。
まだちゃんと形が伴っていない❤もどき(笑)の矢を、どんどん打ちこむのでw

彼は結構、言葉に出すタイプなんです。そこが、彼女に時々「無神経」と言われてきた所以。
でも、言わないと分かんないもん。
なんせ、6人兄弟の中で育ってるので黙ってたらいつまでも放置(爆

風太はこの淡々としたお話の中の、癒し…的な存在かな?笑

有難う御座いました☆

Re: タイトルなし

おみち様

風太の世界はまだ本当に、小っちゃ(笑
自分のことしか見えないし、考えられない。でも、そこが無邪気とも言える3歳児。

佐倉も、少し…北見の「甘やかし」に順応してまいりました。心地良いんだよ、やっぱり。
俺は先輩なんだ!っていう抵抗感もまだ残ってるし、これからだって消えないだろうけど。

佐倉のスタンスは、大して変りなく。北見が変わってきてるので、これでも距離は近づいてますw
明確な答えなんて、そう簡単に出るもんじゃないんですが…。
それでも!北見の中には、もっと近づきたい気持ちがムクムク…腐

有難う御座いました☆

出たキャベツ♪

kiri様
「僕もつきゅゆっ」出た風太のキャベツ揉み。「はい」って返事は少しお兄ちゃんになったかな?でもお好み焼きが小さいと不服なんだね。なんとも愛らしい。佐倉氏のお兄さんグッジョブ♪カップラーメン食べてくれてありがとう。また風太がお手伝い出来ました。お土産のお好み焼きや焼きうどんがやって来ますよ。ここ何回かの小説は私の趣味の子供BL小説で、もうワクワクしちゃってます。佐倉氏も風太がいるとクッションになりますよね。色々妄想はしてしまうけれども。駅で北見くんと別れるのが寂しかったのは風太ではなく佐倉氏の方だったかもしれませんね。

kiriさま
いつも11時を楽しみに待ってます!
37も野獣も特攻も全てのCP
美味しくいただいてます
今回はリーマン➕可愛いチビッコ💕
大好物です
サクラちゃんと北見君、なんとなく良い雰囲気になってきましたねー
青木さんと別れた改札では振り向きもしないで階段を駆け上がったサクラちゃんも北見君の見送りにはちゃんと振り返ってるのはカワイイと思っちゃいました
そーなんですよねー好きな相手だとついつい振り返っちゃいます

また明日も楽しみにしてます。

Re: 出たキャベツ♪

美夕様

風太がキャベツをもみもみ…して、豚肉ベチョっと乗せたお好み焼き。
パパはきっと「美味しい」って食べてくれるでしょうね。
その時の風太のキラキラの顔を想像して、ニヤけますw

体が小さいから、小さいのしか食べられないんだけど。子供は大きいのを欲しがる。
自分だけ小さいお好み焼が不満だったようです(笑

仲良く過ごした休日。バイバイの時は、寂し~い。
ほのぼのな子連れBLでしたww

有難う御座いました☆

Re: タイトルなし

はる様

今回は、今までのお話の中でもほんと淡々…ですが。
変わらずに読んで頂いて、嬉しいですー!

目指したのは、日常BL(笑
大きな波が無い分、平坦な感じが続いて面白味はそうないと思うんですが。
このアラサー男子たちの、一瞬だけサッと流れる濃い空気感。
そしてまた、元に戻りつつ…又、濃くなる瞬間が少しずつ増えて行ってます。

そう!気付いて頂けましたか~。青木の時は、さっさと振り向かず。
北見には、振り向く佐倉さん。やっぱり、好きなんだもんね…フフ(//∇//)

有難う御座いました☆

NoTitle

風太、もう少しだけギャングでいてねー、とお祈りしたくなります。
北見君が’ちっさい佐倉さん’って、可愛がったり、ゆぢゅきおじちゃんがキミを悔しがったりするのを見たい~~っ。

大人の二人は風太を通じてお互いの事を新たに発見して、ドキドキそわそわ。 その感じ、昔懐かしの石けり遊びを思い出します。
あれ、途中に石を置かれると、ソコを飛び越えなくてはいけない。徐々にハードになる遊びでした。

佐倉さんの気持ちが波打ちしてるよう。
でも、甘えることに素直になれてきてるかなあ? 今日は北見の匂いのするベッドで寝られた(不覚にも寝てしまった? )ですし。  よっしゃ、いい傾向。

駅でのお別れ、後ろ髪、5・6本は引っ張られてる?二人して・・・。 


佐倉兄、息子は初めて料理しましたよ。味わって食べてください!



わ、お初の方だ。
鍵コメaさま。 はじめまして。 途中参加・最近復活したますみです。
今回は遊歩道を散歩しているような穏やかな感じですね。でもたまにコメ欄、熱くなりますよ(笑)。 これから、よろしくお願いします~。

・・・もしかしてほかにご挨拶してない方がいるかもしれない。。。 たら~~。
ごめんなさいー!

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: NoTitle

ますみ様

子供って、成長するの早いですもんね。
喜ばしいんですが、チト寂しい…w
隼なんか、ずっと高校生でいさせたかったキャラです←
あ、でもそれじゃ勇次と幼馴染のまんまだったな…。

風太は良い感じで、お互いの距離をまた縮めてくれてますね。
チビっ子の前じゃ、素になるし。

兄は一人を満喫し…。でも、さすがにちょっと息子も心配だし。
可愛い息子の手垢のいっぱい入ったお好み焼を、存分に味わって頂きたい…w

僕が作ったってことをアピる風太が目に浮かびます…。

有難う御座いました☆

Re: NoTitle

鍵コメa様(s様かな?

>「kiriさんは、嬉しいをいっぱいくれる」(浩太風)←笑

淡々地味話しでも、好きだって言って下さる方がいるんでね…涙 嬉しいです。
苦情がさぞかし来るかと思いながら、書いてたんですけど(苦笑
ジェットコースター的なのが好きな方もいれば、Rが重要な方も、別に要らないって方も…。
やはり「好み」は千差万別なんですよね^^

>距離を詰めてくる、北見。
>引こうとしながらも嬉しい、佐倉。

そうそう!今は、そんな感じです。
北見がまだ自分の気持ちに戸惑ってる中…それでも距離を詰めて来る(爆

>北見君、焦らず、じっくり攻めるんだよ~
はい、もうその太っ腹の意気で見てて下さい!

有難う御座いました☆
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