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片想いのこじらせ方

片想いのこじらせ方 85

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風太は、アイスを口に頬張って幸せそうな顔だ。
遊んで、美味しいモノ食べて、お腹が膨れて……寝る。
人間の欲望のままだ。
そんな時は、ほんの僅かなんだなぁ……と、風太を見ていた。

それでも、小さいながら我慢したりしてるんだろう。

もうすぐお兄ちゃんになるんだ。
俺と居る時くらいは、少しくらいギャングでもいいな。

「佐倉さん、叔父バカ丸出しですよ」

声がして北見を見ると眉を上げる。

「だって、可愛いだろ」
「えぇ」

北見も二つめのアイスを剥きだした風太を横で見ながら、頭を撫でて優しい顔をした。

二つ目も食べつくし満足したら、また動き始める。

「この小さい体のどこにこんなエネルギーがあるんだ」

ふぁぁ……と欠伸をしながら佐倉が言えば、北見がネクタイを引っ張って抜いた。

そんな仕草に色気を感じて、ドキッとする。

「着替えてきますね」
「あぁ……」

風太が北見の後ろをついて行ったが、放置しておく。


しばらくすると、風太のゲラゲラ笑う声が聞こえて来た。

また何か、荒っぽいことしてるな……と予想して寝室の方を首を伸ばして覗くと、風太が逆さ吊りをされて大喜びしていた。

次に北見がベッドに横になり、足と手で風太を持ち上げる。

「飛行機だ、風太」
「ひきょーきぃー」

仲良しだな……。
ちょっと懐きすぎだろ?
この間まで、忘れていたくせに。

……俺も今度、アレやってやろう。

佐倉は何だか入れず、コーヒーに視線を移す。
ベッドに横たわっている北見を、変な目でみないように……。
風太と無邪気に遊んでいるのに、邪なことを考えそうで。

しばらくして風太の足音がダダダッと聞こえ、部屋から出て来た。

「ゆぢゅきっ」

今度は佐倉に突進してくる。
ちょっと嬉しくて、抱き上げた。

「弓槻がいいか?」
「いいよっ」
「そうか」

可愛くてギュッギュと抱きしめると、部屋から出て来た北見が腕を組んで眺めてくる。

「なんだよ」
「いいなぁ~と思って」

嫉妬しろ。
風太はやっぱり、俺の方がいいんだ。

「俺も小さくなって、佐倉さんにそうやって可愛がってもらいたい」

……え。

「あ、また要らないこと言いましたね」

大して悪びれもせず、冷蔵庫の中を見る。

「買い物行くなら、一緒に出て帰るけど」
「いえ、野菜とか残ってるし、肉も冷凍の残りあるんで」
「忙しいのに、相変わらず自炊してんのか」
「いえ、このところはもう休みの日くらいですね。冷蔵庫のも、先週の残り。さすがに今日食べてしまわないと」

腕の中の風太が欠伸をし始めた。

あ……マズイ。
やっぱり、あのまま連れて帰れば良かった。
自由になれる、貴重な昼寝タイムだったのに。
あわよくば、俺も横で一緒に寝ようと思ってたんだけどな。

「ベッド使って下さい」
「帰るよ」
「重いですよ? 子供って寝ると」

知ってるよ。

「脅すような言い方するな」
「脅してるんです。帰ろうとするから」
「……お前、さっきまで仕事だったんだろ。せっかくゆっくり出来るのに、邪魔したくない」

お前、一人で過ごすのが好きだって言ってたじゃないか。

「邪魔だって思うなら、あそこで別れてます」
「…………」
「嬉しかったんですよ。駅から家までの途中で、佐倉さんと風太くん見かけて。俺に向かって走ってくる風太くんや、それを見ている佐倉さんが居て」
「バ……カだろ」

本当に嬉しそうな顔で言われて、またサクッと矢が刺さる。

「バカじゃないでしょ」

北見と話をしている間に、風太が愚図りだした。
立ち上がって背中をポンポンと叩いていると、だんだん大人しくなってきた。

北見が寝室を指さすから、揺らしながら寝室に入って行く。

ふにゃふにゃになった風太を降ろすと目を開けて服をギュッと掴んで来るから、一緒にベットに横になった。
胸の中に風太を抱いて背中をリズムをつけてゆっくりと撫でていると、その内寝息が聞こえてきた。

……寝たか?
あと少し……。

……このベッド、北見の匂いがする。


ココで、何度女を抱いたんだろう。


要らないことを考えるな。
今、俺の腕の中には無垢なギャングが居るんだ。

風太の髪を撫でながら、今日の出来事の方に頭を無理矢理持って行く。

その内、佐倉までウトウトし始めてしまった。

風太の規則正しくなってきた寝息に誘われるかのように……。
子供の温かな体温が、佐倉に伝わって来る。


ダメだ……眠い……。

五分だけ……。

*

北見はいつまで経っても佐倉が出てこないので、もしや……と思って寝室を覗く。

やっぱり……。

そこには風太と一緒にベッドに横になって眠っている佐倉が居た。

大きいのと小さいの。
親子じゃないけど、似た風貌の二人が微笑ましい。

佐倉に近づくと、スースーとしっかりと規則正しく眠っている。

北見は微笑んで、ブランケットをそっとかけた。

ずっとココに居ればいいのに……なんて、らしくもないことを思う。
そういうことを誰かに思うなんて、あまり無かったのに。

きっと、あれだ。
この人、すぐに帰ろうとするから。

北見は部屋の壁に寄りかかって佐倉を見る。

自分のベッドで寝ていることを急に意識してしまって、ドクッ……と心臓が一つ鳴った。

……いや、男だし。

好意を履き違えるな。

同僚で、先輩で、鬼で……なのに、可愛い人。

自分を見る目の中に、時々何かを感じてしまうのがいけないのだ。

北見は顔を擦って寝室を出た。

今日は冷蔵庫の残りモノで適当に飯を食って、酒を飲みながら夜は録り溜めてある映画でも見て。
そこに佐倉が居たら、もっと楽しいのに。

一人で過ごす休日は好きだし、寂しいなんて思わないんだけど。
誰かと過ごすことが心地良い……今、そう思えるのは佐倉だ。

それはきっとあの人も同じだ。
でなきゃあんな風に誘ったりして来ないし、家にだって来ないだろう。

あぁ……他にもいるんだっけ。
家に行って、ビーフシチューとやらをご馳走になった人が。

多分だけど、今日も誘われていたみたいだったよな。
電話中に目が合うと、逸らされた。
俺が、前に変な風に言ったからだろう。

青木の好意の視線……。
あれは、あのセクハラ担当者の目とも違っていた。

それでも、俺にだって分かる。

あの人は……佐倉さんを、そういう意味で好きなんだってくらいは。

……じゃ、俺は?

同じだってハッキリと言えるのかと問われてしまえば、相手が男だっていう部分で躓く。

やっぱり、違うのだろうか。
好意の中のその境界線がボヤけていて、戸惑う。

何だか気持ちがモヤモヤしてきて、北見はまた寝室を覗きに行った。

平和に仲良く眠っている叔父と甥を見ていると、顔は自然と綻んできた。


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Re: タイトルなし

鍵コメh様

お久しぶりです^^
変わらず11時に読んで頂いて、嬉しいです♪

わ、このお話が一番好きですか~。
地味で大きな波もなく淡々…その上Rもまだなく…なのに、そーいって貰えて♪(嬉
佐倉が、だんだん可愛くなってきてますね。フフ

有難う御座いました☆

Re: タイトルなし

鍵コメm様

北見、薄々は…そっちに行ってますけどね。
ここはやはり、ノンケ男子ですから。何の抵抗もない…ってのは、少々不自然(苦笑

多少は抵抗感じながら、それでもどうしたいのか?
ジワジワ…と、そっちに向かっております。腐

ゆっくりと時は流れ…2年程。
良い関係を築いてきた分、そこから一歩踏み出せる日までしばしお待ちくださいね~。

有難う御座いました☆

幸せ

kiri様
自分のベッドで好きな佐倉氏と風太が寝ているって素敵ですよね。幸せを感じる瞬間かも。
北見くんが着替えに行く時にトテトテと後ろに付いていく風太がもうすっかり北見くんを信頼してる。小さいから自分の事を大切にしてくれる大人を見極める力はありますよね。
北見くんは青木さんに少しの嫉妬とまだ自分の気持ちに名前がつかない思いと。良いですよね。悩め北見くん♪

Re: 幸せ

美夕様

北見にとって、こういう付き合いっていうのが楽しいんでしょうね。
程良い距離感を保てる。

けど、もうちょっと近づきたい気もある(笑
それは、佐倉が頑なになるから…ってとこもあると思います。

もう風太は、かなり懐いてますね。ゆぢゅきより大きくて、雑な遊びをしてくれるww
うん、それに可愛がってくれてるのもちゃんと感じてるようですし(*゚ー゚*)

有難う御座いました☆
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