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片想いのこじらせ方

片想いのこじらせ方 68

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「はーー終わった!!」

北見が次の仕事のシステムを設計中、井波が大きな声を上げた。
それと同時に、皆が伸びをする。

徹夜続きで皆疲れてはいるが、達成感も滲ませている。
ビルの建築ラッシュで、ずっと多忙だ。
籠城が始まってからこの数日、PGの中で家が遠いヤツは会社に寝袋を持参して泊まり込むこともあった。

「お疲れ!!取りあえずピークは過ぎたから、さっさと帰って寝ろ」

そうはいっても、完了ではない。
不具合が見つかれば、またチェックから入る。

「次が待ってるぞ」

北見が今設計中の仕様書をヒラヒラとさせると、隠れドSだなんだと声が上がる。
佐倉の一件から、今部署内でSだMだと流行ってるのだ。

「おーい。こっちは、まだまだなのに。緊張感削ぐなよ」

向こうから倉科が首を周しながら声を上げた。

「倉科さんのところは、うちよりスタート遅かったんですから。しょうがないでしょう」
「ちくしょー」

「お疲れ様でーす」

皆が声を上げて、ぞろぞろと帰って行く。

帰りに一杯……そんな誘いも互いに出来るような疲れではない。

今日は俺も帰って、寝よう。
明日は、朝から最終チェックだ。

そこへ帰ったはずの丸山課長が入ってきた。

「あ、終わったのか?」

他人事のように言う課長の言葉も慣れたモノだ。

「はい。明日朝一で、最終チェックです」
「間に合わせろよ」
「はい」

要らないことは言わない。
丸山はワンマンなだけに、ヘソを曲げると後がややこしくなる。

そのために徹夜してきたんだ。
足並み揃えて工事に着工しないと、円滑に進まないからだ。
それでも、何処かがちょっとしたことで足並みを崩す。

以前、うちの部署でそれが起こった。
立ちあげて間もない頃に。

言い訳は通用しない。
業界で信用をなくしたら、取り戻すまでその何倍もかかる。

一度落とした信用を回復するのに、佐倉が必死になって何年も根気良く営業をかけ続け、やっと再契約が取れた先だ。

「明後日の会議の資料は出来てるのか?」
「まだです。明日中には、準備します」
「何だそれは~。忙しいからって、基本的な社内業務を怠るんじゃないよ」
「すいません」
「昼までに持って来い」
「わかりました。では、お先に失礼します」

頭を下げて、廊下に出た。
あのままそこに居れば、延々と説教が始まる。

上との軋轢も、上手くかわさないとやっていけないという倉科の言葉を実感してる。


エレベーターを待っていると、トイレから塔尾が出てきて横に並ぶ。

「今、課長が入ってきましたよね」
「あぁ。明後日の会議の資料、明日の昼までに頼む」
「……そんな簡単に」

明らかに、不満な口調。

「夕方までじゃダメなんですか? 朝からチェック入れで手いっぱいなのに」

そうだよな。分かってる。

「そっちは若原に任せるから。資料は慣れた塔尾がいい」
「丸ジィ……ムカつく」
「こら」
「だって、自分はいつもさっさと帰って口ばっかり出してくる」
「そういうことは、社内では言わない。言いたければ、外で吐き出せ」

プッと膨れる塔尾を苦笑いしながら見る。
主任という立場は、一番部下の愚痴を聞く役目だ。
一緒になって愚痴を零せば、士気が上がるどころか下がるから否定も肯定もしない。

「膨れない」
「……はい」

塔尾が不満そうな顔でエレベーターに乗り込んだ。


エレベーターを降りると、向こうに佐倉が携帯を弄りながら柱にもたれているのが見えた。

「キャッ……佐倉さん」

語尾にハートマークが見えるような言い方をして、塔尾が遠慮なく佐倉の元に駆け寄って行く。

さっきまでのふくれっ面との違いに、小さく吹き出した。

「お疲れさまです」

通りすがりではなく、わざわざ目の前に立って頭を下げる。

「あ、お疲れ。終わったの?」

ニッコリの営業スマイル。
この処、佐倉の本気と営業の笑みの違いが分かってきた。

「終わりましたよ、一応」

後ろから北見が声をかける。

「一応じゃぁな~」
「明日にはチェック入れて、上げますから」
「頼みます」

二人で会話している間も、横にいる塔尾が佐倉をジッと見ている。

「塔尾?」

北見が笑って声をかけると、ハッとした顔をした。

「あ……すいません。お疲れ様でした」

慌てて頭をペコリと下げて、ビルを出て行く。

「お疲れ様」

佐倉が後ろから声をかければ、振り向いてまた頭を下げてから帰って行った。

「うちの女子連中、皆佐倉さんのファンだからな」
「ふーん」

気のない返事だ。
この人はいつもそう。
女が自分に向ける目に、一度だってデレたのを見たことがない。
そこが更にまた、良いのだとか。

「鬼なのに、何ででしょう」
「誰が鬼だ」

クスッと笑う佐倉の携帯が鳴った。

なのに、ポケットにしまってしまう。

こんな処で携帯弄って……何か約束でもあるのだろうか?

「帰らないんですか?」
「あ? ……うん」
「なんだ。帰るなら、一緒にと思ったのに」

本気で残念に思って、ついしょんぼりと言ってしまった。
クタクタだけど、佐倉なら飯やビールの一杯くらい誘いたいくらいなのに。

「……じゃ、お疲れさまです」

北見が黙ったままの佐倉にそう告げて、足を出口に向けた時、あ……とする佐倉の表情が目に入った。

「何ですか?」

足を止めて佐倉を見る。

「あ……えと。お前、飯は?」
「さすがに疲れてますんで、コンビニで弁当でも買って帰ろうかと」
「そっか」
「……佐倉さんもまだなら、何か食べますか?」

疲れていても、佐倉と久しぶりに向き合えるなら。

「あ……そっか。約束あったんでしたっけ」
「いや……。別に、約束じゃない」

北見が首を小さく傾げた。

「誘われて、どうしようかなと思ってただけだ」

誘われた……?
どうしようかなって思ってた?

その言い方と表情が、引っかかる。

もしかして、青木さん?
何故か、すぐにそう連想してしまった。
けど、それを口に出せばまた前のような空気になってしまうし、例えそうであったとしても誘いを受けるのは佐倉の勝手だ。

でも……。

「飯まだなら、俺と行けばいいじゃないですか。帰りも一緒なんだし」

なぜ俺は、ムキになってるんだろう。

「え……」
「行きましょう、俺と」

戸惑うような表情に、北見が眉を上げた。

「うん……行く」

佐倉が戸惑いながらも素直に頷いた姿に、また……可愛いと思ってしまった。


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~ Comment ~

いいっ☆

北見の(まだ)無自覚の「俺と行こう」が、めっちゃいいですね〜☆

うなづくサクラちゃん☆
私も可愛いと思ったよ〜🎶

きちゃみ〜🎶(笑)

ちゃちゃっとBL、MLなのもいいのでしょうが、こうゆうじっくり感

好きです☆

明日も楽しみにしています☆

NoTitle

こんにちはー。お話の流れが変わってきたなーと感じてますが、どうなんでしょう?


> もしかして、青木さん?(怒`・ω・´)ムキッ

北見クン、絶対こんな顔したwwww ↑
(てゆか、頭にこの顔文字が浮かんだんですけども(笑)

電話は青木さんなんでしょうね。
北見クンの前では出難いからポケットにしまったんだろな~。
青木さん、不憫だ……(←コレばっかwww

北見クンに対抗意識はあるのに、まだ『好き』という感覚ではないようで。
一方、佐倉さんは気持ちが膨らんでますよね~。
膨らみすぎて破裂しないように踏ん張ってるのに、懐かれて更にボワッと膨張。拷問だ~
富樫さんとの一件は佐倉さんに何かしら影響があるのかしら?
どうお話が動いていくのか、先の展開が楽しみです。



+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚:.。+゚《流涎の館》+。:.゚ヽ(´∀`*)ノ゚:.。+゚

カワイイので『浩太』と命名→http://slighty-insane.tumblr.com/post/130454009588

眼鏡とスーツ→http://toratarou3.tumblr.com/post/130462881203/gansini-icon-spain-1510

( *´艸`)ムフ♥http://toratarou3.tumblr.com/post/130462934993/m0tte-cat-graylocustgrief-rest-by-suishuyiku
Σ(゚艸゚*)♥http:/☆/toratarou3.tumblr.com/post/130462883318
_(꒪ཀ꒪」∠)_♥http:★//allthoseboys.tumblr.com/post/130454972229

BL系を集めました~♥ヽ(`▽´ )ノ ヒャッホー!
次はオヤジにしようかしら?腐腐腐~ (ΦωΦ)


では!∠(`・ω・´)

Re: いいっ☆

凪様

佐倉、一つで沸々と考えても…。
本人(北見)を目の前にして、少々強引に引っ張られたら…コロンと転がる(笑

こんなもんですよ…恋なんてね。
そこが可愛いというか、何と言うか。

はい。じっくりが大丈夫な方は、楽しんで下さい!
ちゃっちゃが好みな方は、ごめんなさい。…って、ここまで読んでないかなw

有難う御座いました☆

Re: NoTitle

トーヤ様

北見がちょっと変化してきてるので、そう感じる?( *´艸`)
佐倉に進行を待たせていたら、ずっとこのままです。本人は、その方を希望してるので(爆

今がイイんだよね、佐倉さんは。
どっちも彼女居ないし、時々一緒にご飯やお酒。
お家にも行ったり来たりも、したことがあって…。北見も好意を持ってくれてる。

こんな状態のぬるま湯に、ずーーーっと浸かっていたいよね…。
ぬるま湯って、出る時寒いんだもん。出たくない(>_<)ここにいさせろーーー!

青木はちゃんと自覚して攻め込み。北見は無自覚で、割入って来る。
佐倉は決して惚れっぽい男ではないので…。←これが肝かな。

富樫の件は…どうかな~。
黒歴史だと思っていた(自分だけでなく富樫にも)ことが違ったって知っただけでも、随分と違うかと。

浩太(みたいな)カワユス…。
内野さん、眩暈してないかな…。あ、すぐ仔犬に戻るから大丈夫かww

♂♂は、ただくっ付いてるだけで萌えます…♥

有難う御座いました☆

北見くん…佐倉さんに強引になってきてるうううう!
無自覚なのにめちゃくちゃ佐倉さんを意識してますね…きゃっ(≧▽≦)
気づいてほしいけど…無自覚な北見くんに振り回される佐倉さんをずっと見てたいのです←

佐倉さは北見くんに誘われたら断れないよねー、佐倉さん今日も可愛いい!
女子社員にはデレないけど北見くんにはデレデレじゃない!!デレてることに北見くんは気づかないんでしょうねー(*^^*)

北見くんだけにみせてる表情なんだろうなぁ…とか思うとたまらんです(笑)

あらあら

それは、独占欲ってものね(笑)

無自覚の独占欲(笑)

青木氏となら解り合える者同士の関係で楽な部分もあるだろうけど、彼にとっては友達からの恋愛へ…だからねー。

とっさに北見を口実に使っちゃった感はあるけど、やっぱ想い人と食事する方がいいよね~。

でも、北見の必死な感じに佐倉さん…ちょっと期待しちゃうかなぁ~(*´ω`*)
うんうん、期待しちゃっていいとも!

明日も楽しみにしてます~♪


Re: タイトルなし

なおなお様

相手が戸惑い(隙?)を見せたら、ついつい強引になりますね…男の子だもん。

佐倉は普段、攻め込むタイプなので。
そういう彼が腰引いちゃう姿みると、こっちも引く…というより、足を前に出したくなる(笑

やっぱりね…これが「好き」の力だと思います。心で何を思おうが、戒めようが。
本人が目の前に居て、手を差し出されたら(してないけど)思わず、その手を掴んじゃう。

そう…こういうのは、北見だけだよね。富樫の時は、ここまで踏み込んでなかったもん。腐腐

有難う御座いました☆

Re: あらあら

ちぃこ様

うん、独占欲の一つですね。
隼の時もそうでしたが、同性間でもこの独占欲ってありますし。
佐倉自身もそういうようなこと言ってて、北見くん半分丸め込まれておりました…笑

ただ、やっぱりそういうのって「特別」じゃないですかー。ここから、どう変わって行くか…かな。

佐倉は「期待」する自分に戸惑うんですよ。だって、男と恋愛することに本気で抵抗ある人だもん。
好きと恋愛がうまく連結出来ない人。ここが今までのキャラと大きく違う部分です。
ここもこれから…ですね。その抵抗が薄まって行かないと、中々進みません…。

薄まれーと応援しててあげて下さい(〃艸〃)

有難う御座いました☆
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