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片想いのこじらせ方

片想いのこじらせ方 48

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北見がキッチンに立ち、佐倉はソファーでクッションを両腕に抱いたままその後ろ姿を眺める。

いいなぁ……こういうの。

青木が言っていた話を思い出してしまった。

男同士で一緒に生きる道……か。
そんな選択肢、俺には無かった。

男とは友人か、SEXする相手かどうか。
俺の中では、そのどっちかでしかない。

ノンケよりずっと性質の悪い、バイセクシャルだと言われたっけ。

それが……青木の潔いとも言える話に、こんな風に想像するくらいになってしまった。
同性であっても、好きな相手と暮らすということは幸せな時間を共有できるってことだと思えるように。

現実を考えれば色々と問題があっても、だ。

俺は……体の快楽だけが、別の処にあったんだよな。

今だって想像はしてみても、同性との恋愛に違和感が拭えないんだけど。

変な話だよな……。

男とのSEXは好きなくせに、恋愛となるとピンと来ない。
なのに、男に片想い中。

自分でも、訳わかんねーな。

でもさ。好きな相手と一緒に過ごす……って、凄いんだよ。

富樫の時とは、二人だけで会ったことも無かったんだ。
それがこうして好きな奴の部屋にまで来て、飯が出来るのをボーッと待ってる。

こういうのって……俺、初めてだ。
いや、前も来たんだけどさ。
……あの時とは少し気持ちが変化してるのを感じる。


報われないし、報われたいとまではまだ思えない、自分でも謎の心理。


俺は……あのヌボーっと背の高いカカシみたいな男が好きなんだ。

佐倉は急に恥ずかしくなってきて、クッションに顔を埋めて隠す。
……それでも、好きな相手の背中をこっそりと見ていた。

*

「うお……すげぇな」

テーブルの上には、オムレツ、キャベツのカレー炒め、肉のそぼろ豆腐、味噌汁。

「これ前も見たけど」

肉のそぼろ豆腐を指させば、北見がニヤける。

「レパートリー少ないんで、重複もしますよ」
「だよな」

炊き立ての白飯を目の前に置かれて、ゴクリ……と喉が鳴る。

「頂きます!」

手を合わせて、豆腐とキャベツの入った味噌汁を口にしてから、オムレツから行った。

「……わ、コレ美味い!」
「でしょ? コレを食べて貰いたかったんですよ。俺の新メニュー」
「この肉……良いヤツだな」
「焼肉用の、上バラです」

肉は小さめに切ってあるが、肉汁が美味い。
オムレツに、こんな肉を入れる発想が面白いと思った。

「何処かで食べたとか?」
「いえ。前に一人で贅沢しようと思って良い肉買ったんですよ。その時の残りを冷凍して、それを入れてみたんです。そしたら美味くて、自分でビックリした」

味は塩とブラックペッパーを多めに利かしてるだけのシンプルさ。
でも、肉の甘みと卵のとろみが調和されて、本当に美味い。

佐倉が一気にオムレツを平らげると、北見が笑う。

「他のも食って下さいよ」
「あ……」
「バランス良く」
「お母さんか」

美味い飯と、北見。
その飯も、北見が俺に食べさせたいと思って作ってくれたのだ。

至福な思いが充満して、このまま時間が止まればいいと本気で思った。

「コレ、作り方教えろ」
「自分で作るんですか?」
「簡単そうじゃん」
「まぁ、簡単です。ブラックペッパー多目で肉焼くだけで、あとは普通のオムレツと同じですよ」

佐倉がふんふんと頷くが、オムレツなんて作ったことがない。
目玉焼きと同じだろう……。卵を混ぜるか、混ぜないかだけで。

「失敗した」

北見が肩を竦める。

「何が」
「もっと難しいのにすればよかった」
「……は?」
「俺しか作れない取っておきのヤツ。そしたら、佐倉さん『食わせろ』って、家に来そうで」

……何言ってんだ。

無自覚ノンケめ。

「それは女捕まえる時に言えよ。料理男子はポイント高いっていうぞ?」
「そうなんですか」

あっさりと答えて、頷く。

「彼女にもこうやって作ってやったのか」
「あー、無かったな」
「まぁ、女の方が上手いか」

北見が首を振る。

「彼女、付き合ってる時は所帯じみたことは嫌なんだって言ってたから。部屋でこんな風に飯食うって無かった」

そうか。
彼女とは、あまりしてないのか。

俺とはしてるのに……。

佐倉はこんなことで喜ぶ。

「佐倉さんは、いつも部屋で飯作ってもらってた方?」
「……あぁ。会う時は、部屋の掃除とか飯とか、嫁さんレベルでやってくれたな」
「尽くされてたんだ」
「まぁ、そうなる」

それが何処かで当たり前のように思っていた。
そういうのも、ダメだったんだろうな。

「俺と佐倉さんって、タイプが違いますね」
「今更」
「俺は女の子の我儘とか、聞いちゃうんですよ。で、更に我儘になってくる……と、友達に言われる」
「嫌なの?」

佐倉が問えば、少ししてから首を振る。

「甘やかすのが好きなのかもしれない」
「あぁ……だからか」

お前、俺にも甘いんだよ。

「何が、だから?」
「俺にも甘いじゃん」
「それは、佐倉さんだけかな」

事も無げに、小さな爆弾を落とす。

「……何でだ。俺、そんな頼りないか」

甘やかされて嬉しい気持ちと、そうじゃない気持ち。

年上だし、会社では先輩だ。
頼りなく見られるのは、嬉しくない。

「違います。理由は、分かりません」

また軽く、そんなことを。

「何だよ……それ」

佐倉が豆腐を口にしながら呟けば、北見も首を傾げた。

「やっぱり変ですよね、俺」

苦笑いして佐倉を見る。

「佐倉さんに、電話で変だって言われてからずっと考えてたんですけど。う~ん、やっぱり変かな」
「変だろ……」

佐倉は笑って誤魔化すようにして、味噌汁のお代りを頼んだ。

変だぞ、北見。

けど、俺の方はお前の何倍も変だ。

お前のは、思春期の時期によくある錯覚のようなヤツだろう。
友人にだって、好意の優劣はある。

俺はお前に気に入られてるのは自覚してるよ。

だって、俺……お前に嫌われたくないもん。
何処かで好かれたいって本能が、動く。

「まだ温っかいだろ? そのままでいいぞ」

鍋にまた火を点けて待っている北見に声をかけた。

「あと三十秒待って。熱々が美味しい」

だから。そういうとこがさ……好きなんだよ。
俺だったら、そのまま出すもん。

思えば、彼女だってそうしてくれていたのに。
そっちは当たり前に思って、こっちは片想いってだけで……小さなことが嬉しいなんて。

俺も、大概勝手だ。


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クッション抱っこして、北見をこっそりと見る佐倉さん💙

佐倉さん

頂いたのは、萌様です!!この回を読んだ後、衝動でシャーペンでサラサラと描いて下さいました♪
いや~ん、こっそり見てますね……腐

萌様。有難う御座いますm(__)m
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~ Comment ~

ふんわり流れる時間に少しの特別感…

いいな~❤

徐々にその特別感が少しじゃなくなって確信に変わる時…

きやぁ~(〃ω〃)

ワクワクする(/▽\)♪

佐倉は自覚してるけど…

あれ???

って感じながら迎えに行ったり、美味しいもの作って食べさせたいなんて…

北見君…それは恋ですよ!!

いい年した二人だけどなんだか学生の頃を思い出す感じがいいな~( ☆∀☆)

Re: タイトルなし

ラムまま様

会話を見てみれば…佐倉のせいなんですよ。

好きなもんで、一々思考がそっちに流れて行くw
で、北見に言う言葉もそこから来てる…。
それに北見が素直に答えるから(〃艸〃)

普通の先輩、後輩でこんな風に持って行かないよ…佐倉さん。
倉科さんや高梁相手じゃ、絶対言わないはず!

無自覚って怖いよね~。でも、そのおかげで北見も「俺、変?」とか思い始めてます…フフフ

何だか、こそばゆいアラサー男子たちですねw

有難う御座いました☆

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 佐倉ちゃん可愛い

鍵コメa様

属性が、あの方なので…同じく佐倉も乙女(笑

なんせ、恋した回数が少ない…。初恋は、まだ小さい頃だし。
これで3回目なもんで、色々と気付いて行く過程です。

北見を欲しい…って思えるのだろうか。サクラちゃんw

>ジレジレを楽しんでる今日、この頃です!

はい!もう、そういう方にだけ読んで欲しい…(本音
どれだけ何を言われても、私は書き直しとかしないヤツなんで(爆

その意気ですーー\(^o^)/

有難う御座いました☆

なんだか、ラブってる?

kiriさま

お久しぶりです~。

佐倉ちゃん、クッション抱えたまま後姿見てるって、どんだけ可愛いのよ~💕
しかも、顏うずめるって・・・。
もし、青木さんがその姿を見てたら、悶絶しているかも~ww

北見くんも、自分では作れないご飯作って、佐倉ちゃんが自分の所に来させようとする発言は、無自覚ながらも、佐倉ちゃんの恋のスイッチを、ぽちぽち押しちゃってる感じだし。

でも、彼女とはこんな雰囲気にならなかったのね~。
それじゃあ、結婚を意識しても、リアル感が余計になかったのかもしれないですね。
彼女とはしなかったお家デート(?)を、北見くんは佐倉ちゃんと体験しているのか-、う腐腐腐腐腐❤

この2人のほわほわ感が、何とも言えず萌えてます(´艸`*)

kiriさま、ありがとうございます~🎶

Re: なんだか、ラブってる?

みゃお様

お久しぶりです~。

佐倉さん、クッション抱っこして顔を隠し…目だけで北見を盗み見…。
アラサー男子がするから、可愛いんですよww

今はまだ「恋心」を噛みしめ始めてる処ですね。
こんな状態で、浮いたり沈んだりしながら進みます。

恋心を隠しては居るんですが、北見への態度が他の人達とは違う。
すぐ黙り込んじゃうし…、好きだからどうしても何処か可愛くなってしまう乙女男子♪

こういうことを繰り返されてしまうと、北見もどんどん…笑
その北見も、無自覚に佐倉を刺激しておりますし(〃艸〃)

片想い中の佐倉と(それも♂同士)既に彼女だった由利奈ちゃんとでは、感じ方も違うよね。
女は当たり前のように思ってしまう。そういう佐倉だって、彼女とのことは何処かで当たり前に思ってた。今日はそういうことを、ちょっと書いてみましたww

有難う御座いました☆

NoTitle

ぎゃーーーーーっぁ!
サクラちゃんっっっ ・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・


北見ー!振り向いてみっ!
悶絶するって\(//∇//)\

萌様、ごっつぁんですっ!♡♡♡
kiriさん、UPありがとう

佐倉さん♪
ステキ ステキ ステキ ステキ ステキ過ぎてどうしよう(≧∇≦)
萌さま
kiri様
ありがとうございます!!!
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