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片想いのこじらせ方

片想いのこじらせ方 40

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金曜日の夜。
北見が仕事を終えて帰りの準備をしていると、高梁が入口に立った。

「お迎えに来ました!!」

敬礼をして北見を人懐こく見るけど、ついため息が零れる。

「え、何処行くの?」

同じ部署のPGの上田が、高梁に聞いてる。
確か、上田と高梁は同期だったっけ。

「ちょっと飲み」
「私も誘ってよっ」
「ブー! ダメなんだなー。男だけで、飲むんで」

嘘ばっかり……。
北見が口元に笑みを浮かべ小さく首を振りながら、パソコンの電源を落とす。

「佐倉さんも?」

上田が高梁に聞いている。

「何で?」
「え、何となく……高梁くんが居るから」
「さては上田さん、主任狙いだな」

顎を上げて高梁が上田に言ってるのを見ながら、佐倉の隠れファンが結構居ることを再認識。

「ざんねーん。主任、仕事命!! だもんね」
「そこがイイんじゃないの。営業とシステムの飲み会の場、作ろうよー」
「嫌だ」
「は? 何でよ」
「そんなの俺達営業が文句言われるの、決まってるから」

そこで上田がチラリと周りを見渡した。

「主任目当てなら、直接誘えば?」
「……無理。声かけるのも怖い」

上田が溜息を吐いてるのが見えた。


高梁が小さく笑ってから、北見に向き直る。

「行きましょう」

ニッと笑われて、北見も仕方なく出口へと向かう。

「お疲れさまです」

口々に言い合って、高梁と一緒にエレベーターに向かった。



「気が進まなくても、逃がしませんよ」

エレベーターを押して、腕を組んで高梁が言う。

「ココまで来たら逃げないよ、もう。けど、ほんっと強引だよなぁ」
「主任には、逃げられたもんで」

佐倉も行く……そう聞いたから、じゃ行こうかと思ったのに。
ちょっと裏切られた気分だ。

あれから連絡しても、何だか素気ないし。
飲みに誘っても、結局一度も実現しないままだ。

社を出て、二人で駅に向かう。

「佐倉さんは、残業?」
「そーです。もう、何か仕事いっぱい入れちゃって。バリバリっと」
「バリバリっと、か」
「こめかみ、ピクピクして。見てるだけで怖い」

高梁がブルッと震える仕草をした。

そうなんだ……。
そんなに忙しいのか。

「今度の新規の取引の受注も、一人でやってるんですよ」
「あぁ、鹿島だったっけ」
「そう。俺らに振ってもらえたらと思うんですけどね。新規の時って特に神経質になるし」

それは分かる。
相手側の癖が掴めない時は下手に分担するより、ある程度自分で担ってしまった方が癖を掴み易い。
全体の流れを組んで、分担は走り出す前の方が効率いい。

「主任は、仕事を愛してるから」

仕事を愛してる……か。

「俺も愛されたいぃぃ」

高梁が北見の腕を持って縋って来る。

「もう酔ってんの?」
「酔ってませんけど」
「主任が好きなんだ」
「ですね~。憧れてます。マジで鬼? って、愕然とする時もありますけど」

確かに、仕事の時は徹底して攻め込んでくる。
直接の部下になると、さぞかし厳しいだろう。

「何か、主任の話ばっかですね。仕事モード厳禁です! 気持ち切り換えましょう。せっかくだし、楽しまないと」

改札を抜けてから高梁が振り向いて言う言葉に、北見も頷いた。

*

「はい。では、よろしくお願いします」

鹿島の担当者にメールを送って、電話で確認をして。
ホッ……と一息をついて、時計を見る。

夜の十時過ぎ……か。

腹減ったな。

けど、切りの良いとこまでしてから帰ろう。

「佐倉、まだ残るのか?」

二課の主任の刈谷が、上着を取って声をかけてきた。

「う~ん。もうちょっと」
「ほどほどにしとけよ?」
「刈谷さんも、同じようなもんでしょ」
「まぁな。じゃ、お疲れ」
「お疲れ様です」

誰も居なくなった部署で、灯りも自分の側のデスク周りだけだ。

今の時期は、そう忙しい訳じゃない。
一年中、残業してる訳でもない。
さっさと帰れる時に帰り、余暇を楽しめる時に楽しむ。
そう思いながら、机の上のキーボードを何となく眺めて……。

フッと首を振り、またパソコンに向かった。
仕事をしていないと、また思考が違う方向に流れて行く。

後一時間。
自分で時間を決めて、佐倉はPCのフォルダーを開けた。

*

創作料理の店は魚介類が主で、料理が美味い。

今度、佐倉を誘ってみよう。
あの人、魚介類好きなんだよ。

そんなことを思いながら、目の前のホタテのバター焼きを食べる。

メンバーは男女で、三対三の飲み会。
佐倉の代わりに、高梁の大学時代の友人の保野田という男が来た。

女の子は全員、普通の会社員だ。

何処で知り合ったのかと思えば、SNSだということだった。

しかし場の扱いが上手いな……と、高梁を見て感心する。
皆で会話できるように話を振って来る。

元々の性格だと思うのは、大学時代の友人の保野田が当たり前のようにしているから。
気配りなんかも、まさに営業マンだと思わせられる。
入社試験の時なんかで、部署を振り分けて行く会社を凄いと思ってしまった。

誰かがポツンとなることもないのは、人数もあるだろう。
それなりに会話をして、それなりに楽しい。
……けど、早く帰りたいとも思う。

元々付き合いで来たんだし、一度くらい顔を立てておいた方が良いと思っただけだ。
今は彼女なんて、欲しいと思える訳がない。

淡々としてる自分でも、由利奈と別れたことはそれなりに打撃を受けてる……。
他の女の子と接して、余計にそれを感じた。

好きで付き合ってたんだ。
付き合いのリズムだって、二年近くの交際期間の間についていた。
それが全部無くなって、平気ではない。

「北見さん、食べてばっかじゃないですか」

真ん中に座る高梁が声をかけてくる。

「コレ、美味い」

ホタテを指せば、前に座っていた女の子がクスクスと笑った。

「美味しそうに食べますよね」
「いや、ほんと美味くて」
「この人、いつも俺の上司と居酒屋行って焼き鳥食べてるから」

高梁が言えば、女の子がまた笑った。

「高梁さんの上司と?」
「そう。何でか、仲良しなにょ」

酔ってるのか、語尾を変な風に言った高梁に女の子が声を出して笑った。

名前……なんだったっけ。
自己紹介をしたから、今更聞けないし。

まぁ、いいか。

北見は高梁の勧めでビールを追加して、今日は腹一杯食べて帰ろうと思った。



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~ Comment ~

ふふっ。

Kiri様。

ふふっ。下半身高梁くんと違って北見ちゃんは食欲で…(//∇//)

スッゲー雨でしたよ。川がコーヒー牛乳みたいですよ。

昨日は電車が止まって、今日は一時間早く出たのに30分遅刻ʅ(´=c_,=`)ʃ

おかげでさくらちゃんに会うのも30分遅刻です。


そっかぁ。さくらちゃん…傷つかないようにそっけなくしてるのかなぁ?

北見ちゃんの今後の行動…楽しみです。

誰か様のコメントにありましたが、こじれたのはこの恋じゃなくて前の恋ってことかあ…。kiri様のとこはコメントまで含めて作品な感じがするのでほんとに見逃せないです。

うーん。ほんとに奥が深い…♂×♂の恋。

おまけに読み込んでいる皆さん。

私も頑張ろ(●´ω`●)

あしたも楽しみにしてます。

ご無沙汰してます。

仕事や引っ越し準備でバタバタしてますが欠かさず読ませて頂いています。

BLなのにここまでエチ?なしなんて野暮なことは言いませんよ。
これがkiri様ですよね。
大人の男がぐるぐるしてるとこ大好き♪
ゲイやバイの人がノンケとすんなり恋愛出来たら真実味に欠けるしリアルがあるのがやっぱりkiri様作品ですもんね。
今後どうなる楽しみながら読ませて頂きます。なかなかコメできませんが、またお邪魔しますので!更新は毎日チェックしていますよ~!!
毎日ありがとうございます♪

NoTitle

きちゃみーー!食べてばっか(笑)
> 今度、佐倉を誘ってみよう。
いや、今なんかテイクアウトできる物頼んで、持って行ってあげてー。
サクラちゃん、腹減らしてるよーー。
なんせ、キッチリしっかりな鹿島建設の仕事やからね!
ここは気が抜けませんよー。女の子の相手なんかしてる暇、ありませんから!
そんな訳で疲れてお腹減らして帰ってくるの。
3駅先まで電車乗って胃袋とかなんとか色々掴んでやってください。
(サクラちゃんには拷問かも(苦笑))

kiriさま。
そーいや北見のこと違うて言ってたよね。
???で分かってなかったし、年とともに固まった脳味噌は一度思い込むと中々ほぐれなく、尚且つ新しいことが覚えられなくなってきた今日この頃。いや、以前から。


関西からは台風も通り過ぎましたが、関東あたりでは、大変な事態になっているとか。。。
どうか皆様、お気を付けて。

Re: ふふっ。

潤様

高梁ーー。「下半身高梁」とか言われてるぞ?笑
誤解ですーー!!って、向こうから声がしてます(by高梁

>川がコーヒー牛乳みたいですよ←今日、TVで観ました。ビックリ…。凄かったんですね。
大阪は、夜に凄い音の雨がしたくらいでした。。。

佐倉は気が強いし、決してネガってる人でもないんですけどね。
どーしていいのかわからん!!…これが一番当てはまるかな?
だんだん面倒臭くなってきたりするんだよね、そうなると。

そうです。タイトルで北見への片想い…と思い込みな方多いかも?(タイトル詐欺??違っ
もちろん、今はもう北見への片想いがスタートしましたが、その前に既にこじらせてます(苦笑

最初からこじらせて始まった片想いが、どう進むか?淡々…です(これは予告通りw

有難う御座いました☆

Re: ご無沙汰してます。

ふらわー 様

お久しぶりですー。
今回も読んで頂いているようで(嬉

あ、そうですね。今回はRには力…全く入れてません(苦笑
もしそこを期待されてる読者様がいたら、どうか。。。他の書き手様ので潤わせながら(他力w)覗きに来て頂けたらー!
堂本の時は、わりと意識して書いてましたけどwキャラによって、違いますね。。。

書く時は流れに沿ってと、読者様へのサービスってのが大きいかな(真面目な話w

>大人の男がぐるぐるしてるとこ大好き♪
そう、今回はソコを重点的に!!本当はもっとオッサンを書きたい気持ちもあるんですが、それはストライクゾーンが狭すぎるので(笑

またお時間ある時に、お顔出して下さいね~。

有難う御座いました☆

Re: NoTitle

優様

>いや、今なんかテイクアウトできる物頼んで、持って行ってあげてー。
そんな…合コン行って、海鮮テイクアウト。
で、他部署の主任宅に差し入れって!!怖いわっ(爆
高梁に何言われるか…(テイクアウトの時点にて 笑

佐倉さん、変なとこ頭固いんだよねー。
北見みたいに、それなりに楽しんで、腹いっぱい食って帰ればいいのに。
柔軟な北見と、どっか頭の固い佐倉。良い組み合わせ(´艸`*)

そうよ、北見とへの片想いの前に、既にこじらせてるんです。
もう10年程…(笑)だから「こじらせ」なんですのw

ほんと、今日TVつけて災害に(°◇°;) 驚愕しました…。

有難う御座いました☆

高梁くんっ。

時には泣き落とし風(?)、時には強引オレさま風。 営業ですもの、人を見てお誘いしなければっ。 ねえ、高梁クン。
最後のひと言が可愛かったよ――! 美味しいお酒だったの?

佐倉主任はたまたま過去の傷が疼いてた時に出くわしちゃったから、キミに八つ当たりしてただけ。
でも、北見君と話してたように、’結婚’がどうしても頭に浮かぶ・・。
合コンに気軽に出られる気分になれない佐倉主任には、鹿島との取引は格好の逃げ道~♪


逃げ切れなかった北見君。  こちらもちょっと置いて行かれた気分(笑)。
でも、頭が柔らかい分、食い気が出ましたっ。
そのくせ 「今度佐倉(さん)を誘ってみよう」 ・・・。  乗ってくれるといいね。


でも、それ以上に。。
”「今度の新規の取引の受注も、一人でやってるんですよ」
「あぁ、鹿島だったっけ」”

  ぬわぁんですとーー!!  か・か・鹿島―ーっっ!!  くらくらくら。
こんな所で、こんなに早くつながりが出来たなんて・・。
恒例、自社ビル参り、行ってこなくテハ。   亨、またヘルメット被ってビルを見に行ったりしてるの?

今度は佐倉さんが出向くのかしら?  待ち遠しいよ・・。

Re: 高梁くんっ。

ますみ様

高梁はそりゃ、営業マンですから。
「イける?」と思った相手には、ドーーン!と。
さすがに主任は「無理」だと悟ったようですけど。
同じ営業なだけに、こーいうとこ分かり易いね。

北見も別に、いいんじゃないですか?彼女居なくて暇だし(爆
たまには若者同士で、飲んで楽しくご飯食べればイイのよ。
大丈夫。高梁くんが「俺の横に座ってて下さい」と宣言してくれた通り…退屈させる気はないようだし。

あ、鹿島工務店は出ません(滝汗)名前だけ、チョロンとサービスでw

あの冬澪のSSのシーンも、佐倉が32歳の頃なので、出ない。。。スイマセンm(__)m
でも、今のこの仕事が二年後に結果を生んでるってことになるかなー。

有難う御座いました☆
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