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視線が追う先に

9-【信史15歳/7月】R15

 ←8-【信史15歳/6月】 →10-【信史15歳/8月】
※注※R15


期末テストを終えて夏休みを待つのみになるというのに、3年生になると受験への不安もあるせいか去年までの解放感というのは無い。



早くから準備をしている生徒は、いよいよ……という、どちらかと言うと気を引き締める顔をしているが。

ある程度の候補を出してはいるものの、まだ具体的な進路を決めていない生徒は自分の学力で何処を受験するかがハッキリと決まっていくので、不安な気持ちが出てくる時期となる。


この夏で、行く先が決定する方向に向かう。



信史は本来なら 中学から私立に行くはずだった。

はずだった……というのは、父親に「私立へ行け」と強制的に下された命令に、どうしようもない反発心で受験そのものをしなかった。


父からの「命令」と捉えたからだ。


反抗期だと言われれば、そうなのだろう。

だが、信史は父親が昔から嫌いで仕方が無い存在でしか無かった。



「そろそろハッキリしないと、ヤバイよ」

七原と国信が帰る準備をしながら話している。



七原は、何処を受験するのだろう……。

そんなことを考えながら、あと半年もすれば七原とも別々になるのかと思う。


信史は頭が良いと言われてはいるものの実際は、数学や英語が飛びぬけているだけの話だ。

秋也の方は反対に数学や英語が苦手で、国語などの文系は得意らしい。


急速に親しくなったとはいえ、まだ具体的な先の話などはしたことが無かった。



「帰ろうぜ」


先に帰る慶時に手を振って、秋也が信史の元にきた。

秋也の幼馴染の慶時は、受験だというのにボクシングに夢中になっていて週に三回はジムに通っているらしい。


「何、国信。あいつボクサーにでもなる気か?」


嬉々とした顔をして去った慶喜の顔を見て、横に居た杉村が秋也に問う。


「うーん。そこまでは考えてないみたいだけど」

「あいつ、なんか印象変わったわ」


杉村がボソリと呟く。


チビでいかにも弱々しい印象だったのが、背も伸びて水泳の時間に水着を着ると意外と逞しい体つきに女子が小さく騒いでいた。


秋也の水着姿に、小さく騒ぐ男子もいたが。


「なんでボクシングなんか始めたんだ?」


帰り道、杉村が気になるのかまた秋也に聞く。


「きっかけは沼井とかさ、あの連中がちょっかいかけてくるから……だったかな?」


それだけで、杉村も意味がわかったようだ。

信史は他の意味で思い出した。



去年の夏休みが明けてから、学校で七原といつものごとく視線をぶつけ合った後、月岡が信史に話しかけてきた。


「七原でしょ?あれ」

月岡は桐山をボスにするグループの一人だが、信史にはやたらと話しかけてくる奴だった。



「あいつ、見かけによらず強いのよ。度胸……っての? 結局、喧嘩って半分はそれじゃない? ま、あの子の場合実力もあるらしいけど」


月岡は不思議なことに信史と一緒の時にだけ、なぜか女言葉になる。


たぶんオカマ……という奴だろうか。

月岡の話だと、喧嘩とまではいかないがちょっと険悪な感じになったらしい。

大体の想像はつく。


「でね、ムカつくからちょっと色々考えてたんだけどさ」

「色々って何だよ」


黙って聞いていた信史が、初めて月岡に声を発する。


「ま……ね。でも、結局何もしなかったのよね」

その理由は、月岡達のボスである桐山が止めたという。


「何か知らないんだけど、桐山くんが七原には手を出すなって言うのよ」

「何で?」

「わかんないわよ、そんなの。別に仲がいい訳でもないだろーに。あ、でも桐山くんが七原にビビッてるとかそんなんじゃ無いわよ」


月岡は、自分のボスを庇うかのように慌てて付け足す。


「あいつは、真っ直ぐだから面倒だ……みたいなことぼやいてたからさ、案外そういう単純な理由なんじゃない?」


一方的に喋って月岡は満足したのか、去って行った。



一緒にいるようになって、今ならわかる。

桐山が言ったように、七原は真っ直ぐだ。

面倒だと言う意味もわかる。

小学校で問題になった喧嘩のように、真っ直ぐに向かってくる分だけ問題がややこしくなるということだろう。


桐山は頭がキレる。

そんなことにかかわる程、桐山達も暇じゃないのだ。



「七原。家に寄るか?」

「うん。行く」


慶時がボクシングに行く日は、大抵信史の家に寄ることが多くなった。


「杉村は?」

一応、杉村にも声をかける。


「いや……お邪魔だしヤメとくわ」

笑いながら手を上げて、角を曲がって帰って行った。


お邪魔?……と七原が首をかしげる姿が、可愛い。


そう。

信史は秋也の仕草にさえ、可愛いと感じるようになっている自分をハッキリと自覚し始めていた。



秋也をそういう目で見ている自分に戸惑いを感じたのは時間にすれば、そう長くは無い。

自覚してからは、割とすんなりとそれを受け入れることが出来た。



その背景には、信史の年の離れた兄の存在がある。

兄と言っても腹違いで、信史の母親が父親と結婚する時に父親の連れ子として既に存在していた。



兄の名は、真一。

十一歳という一回りも上の兄は 信史が物心付く頃には既に中学生だった。


この兄の真一が、弟である信史に与えた影響は大きい。


小学生になる前にはパソコンなどの操作などは簡単にこなせるようになっていたのも兄の影響だし、英語や数学などの方面も兄の得意分野がそのまま信史の得意分野となった。


だけど、それだけではない。


性的な部分も、かなり大きく影響を受けた。

信史が小学生の頃、既に大学生になっていた兄は女の人を頻繁に家に連れてきては部屋でセックスをしていた。


信史の初体験は、実際に兄の彼女だ。

彼女と言っても何人もいたから、その中の一人だったようだけど。

中学に上がる前には、既に何度かその人とセックスをした。

今思うと、兄は知っていたようだ。



兄は、奔放な性格で豪快な人間だった。

男女問わず取り巻きがいつもいて、その中心には兄がいた。

ビックリしたのは女だけじゃなく、男ともセックスをしていたこと。


それも、兄の彼女から聞いた。

「真一はバイだからね」と。


バイの意味が最初はよくわからなかったので、ネットで調べてみた。


信史の母は義理の息子である真一に気を使っていたので何も言わなかったが、部屋で何をしているかは気付いていたはずだ。


兄は父と似ているようで、似ていない。

父は嫌いだけど、兄は好きだ。






「三村ん家ってさ、おばさんいつもいないけど」


秋也がCDの棚をいじりながら信史に尋ねる。


「毎日、習い事とか買い物とか。忙しい人なんだよ」

「ふ~ん。そっか」


秋也は、それ以上は何も言わず 曲を選ぶ方に意識を向けたようだ。


実際、母親はあまり家にいたくないのかしょっちゅう出歩いている。

それでも家のことだけはキチンとこなし、夕食までには戻ってくる。


妹の晴海は、私立の中学に行ってるから帰りが遅い。



誰もいない家で、七原と2人きり。



たとえ母親がいても……信史の部屋からは遠い。

そういうことを考えた時に、ハッキリと意識したのが最初だ。

自分が、何をしたいのか。



――触れたい。



……七原に触りたい。



今まで簡単にセックスをしてきた信史には、初めての衝動。

相手がそのつもりで……という前提でしか向き合ったことがない。


触れたいのに触れられないというジレンマ。



「本当に好きな相手とは、全然違うんだよ」

兄の彼女がそう言っていた。


信史には、気持ちから入るそういう行為など 知らない。

言い方は悪いが、排泄するだけの行為で快感の後の虚脱感だけがセックスという言葉に対するイメージだ。



「三村、高校どこ受けんの?」


秋也が、後ろを向いたまま信史に問う。

その後ろ姿の秋也の腰を見ているだけで、自分のモノがウズウズとしてくる。


「お前は?」

ウズウズしてくるのを、我慢しながら 何とか言葉を発する。


「俺?……先生は、江南か高野のどっちかにしろって」


江南か高野……。中の上辺りか。

意識して、考えをそっちに向けようと努力する。



「三村だったらさ、付属あたりかな?」

秋也が振り返り、信史を真っ直ぐに見る。



ダメだ……。

ヤバイ。



信史は、血が一点に集中するのを感じた。


軽くうずくまる信史を不審に思い、秋也が近づいてくる。


「三村、大丈夫か? 腹イテーの??」


顔を近づけてくる秋也に余計にヤバイと感じて、慌てて椅子から立ち上がった。


「ヤベー、トイレ!!」

半ば叫ぶように、部屋を出た。



トイレで自慰をして、昂ぶりを収める。


「何してんだ、俺は……」心の中で小さく呟きながらため息をつく。


相手は男だぞ……。

そうは思うが、今までこんな衝動を感じたことが無い分説得力が無い。



秋也を好きになっているということを、信史は身体で思い知った。



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~ Comment ~

NoTitle

Kiri様ごめん。今頃コメしちゃって…。

だってさー信史がかわいすぎるじゃん∩(´∀`●)∩アハハハ♪(●´∀`)つ彡☆バンバン
すんごく幼くてさ、今の2人を知ってるからもう可愛すぎてトロトロに蕩けてます。

トイレってトイレで自慰する信史なんて今からじゃ想像出来ない(笑)お互い初恋で結ばれるなんてすごいよね。

兄ちゃんの存在がほんとに大きいね。兄ちゃんいてくれて、姓教育をしてくれてありがとうだな信史。

しかし秋也は可愛い。むしゃぶりつきたくなる(笑)

こんなんで現在まで読めるだろうか…。読み直して読み直してだから一話に時間かかるかかる((´∀`*))ヶラヶラ

ではε=ε=ε=ε= ヽ(*・ω・)ノ タタタタ・・・。゚.☆ ドロン♪

Re: NoTitle

Rin様

何の記事か、もういっかい読み直した。
ぎゃー 恥ずかしーー

で。今頃リコメ。

確かに、可愛いね…この頃の信史。
今じゃ考えらんないね…
成長は恐ろしい(笑
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