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【  2015年02月  】 

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恋のカタマリ-83

恋のカタマリ

2015.02.01 (Sun)

 鉢物の市から帰ってきて、店の開店準備に追われる。「拓篤、トラック後三十分もすれば着くけど、僕は出かけるから任せる。昼間の授業と、その後の打ち合わせで、そうだな……四時には戻れる」「了解です」最近は、少しは任せてもらえるようになった。ここのところ水埜は、月に何度かアレンジメントの臨時講師を引き受けるようになって店を留守にすることもある。拓篤のシフトは、今も正式には週に三回から多くて四回。後は、自分が好...全文を読む

恋のカタマリ-84

恋のカタマリ

2015.02.02 (Mon)

 路地を曲がると、そこにララが壁にもたれて蹲っていた。 「ちーす……」 しょんぼりした顔のままで拓篤を見上げ、ピースサインをする。 くたびれ果てている顔のくせにピースサインをするララに、拓篤は怒りが急激に萎み、呆れに変わる。 いや……思っていた以上に弱った状態を見れば、追い打ちをかけるようなことは出来ない。 一度しか会ったこと無い子でも、やっぱり心配はしていたから。 「……何やってんの」 「うん……」 「高宮に連絡...全文を読む

恋のカタマリ-85

恋のカタマリ

2015.02.03 (Tue)

 拓篤の声に追われるように、ララが走ってやすしとは反対方向の路地の角を曲がる。 姿が見えなくなってから拓篤はやすしに対峙して、足を前に踏み出した。その拓篤に、不意を突かれたのか一歩後ずさる。 相変わらずだ。 けど、油断できない。 この数年間の間に、どう変わったか分からない。「格好イイね。女の前でヒーロー気取りか」 思ったより早くに、怯みを消した。 「たまたま通りかかっただけで、用なんか無いよな」 拓篤が背...全文を読む

恋のカタマリ-86

恋のカタマリ

2015.02.04 (Wed)

 堂本は、拓篤の携帯を鳴らす。……が、留守電に切り替わるだけだ。いつもすぐに電話に出る訳じゃない。けど三時間前からかけているのに、何の連絡もない。何だろう……。いつになく気持ちが落ち着かないのだ。悪い方に考えてしまうのは、刑事の習性か?帰りに家にも寄ってみたが、留守だった。外からマンションを見上げても部屋の電気は点いていなかった。今日、家に来たがってたからと慌てて帰っても、誰も居なかった。拓篤の行動範囲...全文を読む

恋のカタマリ-87

恋のカタマリ

2015.02.05 (Thu)

 ついてくるという甲谷を置いて、堂本は病院に向かう。栂野に聞いたのは、移転したばかりでリストに載っていない小さな病院。どんな相手かも分からないままだから、電話での確認はしていない。……が、あの血痕のあった場所のすぐ近くだ。病院は大きな看板もなく、入り口に「筑紫病院」とだけ書いてあった。診察外の時間だが、電気は点いている。堂本は呼び鈴を鳴らして待った。扉が開いて出てきたのは、見事な白髪の老人。「堂本と言...全文を読む

恋のカタマリ-88

恋のカタマリ

2015.02.06 (Fri)

 あの芳武という男のところだろうと、思いたい。 頭と足……で、意識がもうろうとしているなら、自分の自宅に連れて帰ったのだろうとも。 ……今は余計なことは考えるな。事実だけを追わないと、道が逸れる。疑問は、拓篤に会えば答えが出る。「連れてきたのは、市倉というこの近所で店をやってる店主ですか?」 「ん……と。名前は何だったかな」 「……高宮?」 堂本が医者に、呟いた。 「あぁ、そうだったかな……」 「短髪で背の高い、年...全文を読む

恋のカタマリ-89

恋のカタマリ

2015.02.07 (Sat)

 「墨、入ってないだろ?」 拓篤が証明するように目線で自分の背中を指す。 「いや……。足に入れる奴もいるんだよ」 大成がいきなり、拓篤の腹を持ち上げるようにして下に手を入れ、ズボンのボタンを外しにかかった。 「やめろよ……入ってないっ!!」 「じゃ、見せろよ!!」 「足、痛いって」 「暴れるな!!」 あまりの必死な顔に、拓篤は圧倒されてしまう。 さっきまで気遣ってくれていた大成はもう、足を見るまでは引く気はない...全文を読む

恋のカタマリ-90

恋のカタマリ

2015.02.08 (Sun)

 黙り込んでいた大成が覆っていた手を退けて、拓篤を見た。 「……じゃ、どうやって返した?」 やっぱり……そこか。大成は、単純な男じゃない。今更どう思われたって同じだろうとは思うけど。 ……出来るなら、言いたくない。 この期に及んでも、俺は何処かで大成に嫌われたくないのだろうか。 「放っとけよ」 「……言えよ、拓篤」 「何でだよ。今更知ったって、お前との関係が戻る訳じゃない」 ベッドに並んで寝て、互いに天井を向いたま...全文を読む

恋のカタマリ-91

恋のカタマリ

2015.02.09 (Mon)

 互いに怒鳴り合いしばらく見つめ合った後、大成が苦い笑みを零す。「世間知らずで、危なっかしくて。そのくせに気が強いもんだから、すぐに敵を作る。そして俺は今、そんなお前だって分かっててもムカついてる」大成に言われることは身に覚えがあって、拓篤は何も言えない。「俺が、どんな思いでお前の傍に居たか分かるか?ガキなりに……お前を守ってるつもりでいたんだよ」 拓篤が目を瞬かせると、大成が首を少し傾げた。「余計な...全文を読む

恋のカタマリ-92

恋のカタマリ

2015.02.10 (Tue)

 大成の動きが止まり唇を噛みしめているのを見て、拓篤の血の沸騰も治まって行く。追い打ちをかけるのが、吉か凶か。それでも拓篤は、決定的な言葉を選んだ。「お前の叔父貴が最後に言ったよ。俺との縁を完全に断ち切るってな……。だったら俺も、今度こそお前との縁を断ち切る」怒りが急激に萎んで行く大成の目が、昔の顔に戻って行く。「……断ち切る、か」大成のその顔が拓篤には懐かしく、そして切なかった。「俺のこと、守りたかっ...全文を読む

恋のカタマリ-93

恋のカタマリ

2015.02.11 (Wed)

 沈黙が流れて、堂本はカメラに手帳を出してから顔を近づけた。「俺は刑事だ。さっさと開けろっ。でなきゃ、どんな手を使ってでも踏み込むぞ」「踏み込むって……」「つべこべ抜かすな。開けろ!!」エントランスの扉が開き、堂本がマンションの中に入る。そのままホテルのようなロビーを通り、コンシェルカウンターの前を抜け、エレベーター前にも再度セキュリティーが。部屋番号を押せば、今度は答えもせず扉が開いた。前にも事情聴...全文を読む

恋のカタマリ-94

恋のカタマリ

2015.02.12 (Thu)

 大成に呆れられても、堂本はどこ吹く風だ。「あ、俺の鞄は?資料入ってたヤツ」拓篤が大成に聞けば、ソファーの方を指さした。「大成、お前は鞄。俺は拓篤」「は?」呼び捨てにされて、その上に荷物持ちをしろという。大成が眉をしかめても、無視。そこにコンシェルからタクシーが到着したとの連絡が入った。「行くぞ」堂本が拓篤を抱いて、玄関に向かう。大成はため息を吐いて、拓篤の荷物を持った。玄関を出る時に、拓篤が「靴」...全文を読む

恋のカタマリ-95

恋のカタマリ

2015.02.13 (Fri)

 下着も全部脱がされて、堂本が体をゴシゴシと拭く。「痛いって。もっと優しくしろよっ」「人に世話になっといて、何をエラそうに」「力強いんだって」文句を言いながらもされるがままの拓篤を、綺麗に拭いて行く。「チンコも拭かないとな」「何張り切ってんだよ。……てか、トイレ」堂本が拓篤のペニスをタオルで包む。「……何してんの?」「え?ココに出せ」「……絶対にヤダ!!信じられない」物凄く怒る拓篤に堂本がタオルを置いて、...全文を読む

恋のカタマリ-96

恋のカタマリ

2015.02.14 (Sat)

 一週間の間、堂本の家で過ごした。事件と言っても小さい案件で、大きなヤマを抱えることもなく、平和に過ごせるまさに蜜月とも言うべき二人の時間だった。病院に行った後、近くの芳武の店に顔を出そうとしたら途中で携帯が鳴る。「もしもし」『病院か?』「ううん、もう出た。芳武さんの店に行く処」『迎えに行くから、待ってろ』携帯を閉じ、甘やかされてるという実感を噛み締める。この一週間、堂本の愛情を毎日のように感じた。...全文を読む

恋のカタマリ-97

恋のカタマリ

2015.02.15 (Sun)

 右手には遠くなって行く高宮の背中。左から、近づいてくる堂本。過去と現在を感じて、拓篤は妙な感じがした。拓篤が体ごと現在の方を向けば、動く気配に気付いた芳武も顔を左に向けた。「あ、何?お迎えですか」こっちに手を振る堂本を見つけて、冷やかすように言って来る。「そう。お迎え」拓篤の幸せそうな顔を横目で見て、芳武も眩しいというような顔でこっちに来る堂本を見た。「ちょっと一つ聞きたいんだけど」「何?」「お前...全文を読む

恋のカタマリ-98☆R15

恋のカタマリ

2015.02.16 (Mon)

 風呂から上がって少々のぼせてしまい、ソファーでグッタリとしながら冷たい水を飲む。「大人しくしてりゃいいのに」「うん……」堂本が笑いながら、さっきコンビニで買ってきたチーズやつまみをテーブルに置いた。「セックスしたい」むくれたように言う拓篤の頭をグリグリと撫でる。「怪我してから三回も出してやったろ」「そういうことじゃなく、俺はセックスがしたい」「駄々をこねるな。可愛いから」鼻の頭を摘ままれて、拓篤が堂...全文を読む

恋のカタマリ-99☆R18

恋のカタマリ

2015.02.17 (Tue)

 指でゆっくりと広げられながら、何度もキスをされる。「……っ」くぐもるような声しか出せない程、口内も舌で犯されて行くような感触。足はこれでもかと言うくらいに広げられ、羞恥でいっぱいなのに。目を開ければ、堂本の目とぶつかり合うから、すぐに閉じた。何ジッと見てんだよ……。そう文句を言いたくても、口が塞がれたままでは何も抵抗出来ない。それよりも体の中心部が、疼いて……。この疼きは、この男にしか鎮めることが出来な...全文を読む

恋のカタマリ-100

恋のカタマリ

2015.02.18 (Wed)

 拓篤のバイトが再開され、水埜に書類をどっさりと渡された。「足は大事だからね。今、無理して長引かれると、将来的にも困るんだ」拓篤が頷くと、水埜が書類を指さす。「来週までの間に、これ全部つけて」「え……」「数字に強いよね?経済出身だもん」え、そんな理由?そう思いながらも拓篤が書類をパラパラとめくっていると、パソコンのフォルダーを開けた。「全部教えるから、覚えて」「はい」*「うわ、拓篤くん。凄い」パソコン...全文を読む

恋のカタマリ-101

恋のカタマリ

2015.02.19 (Thu)

 来週には大学の卒業を控え、拓篤はバイトの比重が日に日に増えて行った。「拓篤、児島が来るけど帳簿の方は出来てる?」「はい」拓篤のやることで増えたのは、日々の仕入れと売上をソフトに入力して行くこと。細かな雑費なども、その都度領収書を眺めながら転記して、銀行の残高と最終的に合ってるかどうかを見るだけだ。数字を打つだけでも、どれだけ支出が多いのかが分かる。経営をするということは、お金をいかに上手く回すこと...全文を読む

恋のカタマリ-102

恋のカタマリ

2015.02.20 (Fri)

 広島から警察……。その地名で拓篤はピンと来た。祖母の親戚が確かいたはずで、若い頃体の弱かった父が静養がてらにしばらく居たと聞いたことがある。その親戚の方も跡継ぎがいなくて、既に没落しているはずだ。……親父?拓篤は心臓が跳ね、悪い予感がする。だってそうだろ……警察が来るなんて。ろくな知らせじゃないに決まってる。「多治見さん」「あ……はい」返事をして、ロックを解除する。拓篤は、突然逃げだしたくなった。聞きたく...全文を読む

恋のカタマリ-103

恋のカタマリ

2015.02.21 (Sat)

 朝になるのを待って、水埜に電話をした。今日は休みだが、明日も……その次だってどうなるか分からない。去年も怪我で迷惑をかけ、まただ。クビになったって仕方ないと思いながらも、それは嫌だと思う。もしそうなったら、頭を下げてチャンスを貰おうと思っていた。いざとなると、それくらい花の仕事にハマりこんでる自分が居たのだ。事情を聞いた水埜は気遣ってくれたが、いつもの調子で淡々としていた。それが何故か有難かった。一...全文を読む

恋のカタマリ-104

恋のカタマリ

2015.02.22 (Sun)

 広島から帰って、父の遺骨をテーブルの真ん中にゆっくりと置いた。白い布を外し、蓋をあけて骨を眺めた。「……何で、骨になってんだよ」そう呟いてただ、ジッと放心したように見る。一昨日のことから今日までを思い出しながら。父親と一緒に逃げたはずの女は、もうとっくに別れていた。それも早い段階でだ……。だったら、何で帰ってこなかったんだよ。蔵に残った宝で、借金は粗方は返せるって分かってたはずだ。だから高宮にどれだけ...全文を読む

恋のカタマリ-105

恋のカタマリ

2015.02.23 (Mon)

 堂本が道場で竹刀を振っていると、甲谷が入ってきた。「なんだ。一本合わせるか」「冗談じゃないっすよ。この間ヤられて、一日中腕が痺れてたんですから」じゃ何でココにきたのかと言うような表情を見た甲谷が、目を伏せた。「どうした?俺に用があったんだろ?」「そうなんですけど。え、と……。今電話がありまして、あの多治見拓篤ってあの時の子ですよね?」あの時とは、高宮の息子絡みの時のことだろう。「何があった」フルネー...全文を読む

恋のカタマリ-106

恋のカタマリ

2015.02.24 (Tue)

 裕理の家に行ってから三日目。ワイドショーでは犯人が元芸能人と言うことで、大きく取り上げられてはいる。父は完全に被害者としてだったが、しっかりと実名は出ていた。名家であることも触れてはいたが、あくまでも被害を受けた側としての配慮はされていたように思う……が、邸の映像は出ていた。その邸を失った当主が都落ちした先として、あの小さなバーも映っていた。それ以上は見るに耐えられず、TVを消した。バイト先にも二日間...全文を読む

恋のカタマリ-107

恋のカタマリ

2015.02.25 (Wed)

 「いらっしゃいませ」「あの、この花なんですけど……」店に入るなり、足元にある花を指さす男。「はい」傍に行って、花の説明をしているとその間も顔ばかりみられる。不審に思って目を真っ直ぐに合わせた。「やっぱり、どこか違いますね」「……は?」一瞬にして血の気が下がる。「肌の色や、瞳の黒さだけじゃなくて。整ってるというだけでもない。何だろう……凛としてる雰囲気が、やっぱり違うんだな」こいつ……。花を口実に店に入って...全文を読む

恋のカタマリ-108

恋のカタマリ

2015.02.26 (Thu)

 棚秦は煙草に火をつけて、煙を吐いてから切り出した。「この件は、他の奴も追ってます。それも、全国区でね。なんせ元芸能人が殺人を犯したんだ」「じゃぁ、そっちを追えばいいんじゃないですか?」「いえ。僕は事件そのものは、そう珍しいものではないし解決済の案件……っと、すいません。無神経で」拓篤はもう勝手に喋らせておこうと思った。仕事なのだ……とは思う。でも、理解しようとは思わない。それも俺の勝手だ。堂本たちは、...全文を読む

恋のカタマリ-109

恋のカタマリ

2015.02.27 (Fri)

 拓篤は棚秦から目を逸らさず、しばらく視線を合わせていると、棚秦の方が小さく頷いた。「それに、多治見にはまだ僅かながら協力してくれた人がいました」 本当に居たのだ。その昔、多治見に仕えてくれていた人が何人か。 先祖の財をそれなりの値段でさばくには、俺は子供だったから。 祖父が既に未来を予想していたのか……道をつけてくれていたのも、その時に知った。「人の善意という物を、たまには書いてみればいい」 拓篤が相変...全文を読む

恋のカタマリ-110

恋のカタマリ

2015.02.28 (Sat)

 拓篤がそのまま扉を開けて中に入ろうとした時、記者が待ってくれと服を掴んだ。 「気安く触るな」 拓篤の凍るような一言に、憮然としていた記者がたじろぐ。 「……あ、申し訳ない」 「二度と、俺に触れるな」 冷たく言い放ち、一瞥して扉を開けた。 「知りませんよ。取材受けてた方がいいと思うな」 声が聞こえたが無視して、そのままエレベーターに乗り込んだ。 ……何なんだ。 比率で言えば、少ないってだけだろう。名家だからって...全文を読む

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